8/19(金)に、またまた夜の泉の森を歩いてみました。
まだまだセミの羽化は見られますが、今回は鳴く虫目当てです。
その2週間前の8/5(金)のことなのですが、午前中にスズムシが鳴いているのを聞きました。
以来、昼間でも時どき聞いています。
そして8/11の夜に行われたセミの羽化観察会の時にはたくさん鳴いているのが聞こえました。
スズムシは今まで泉の森で確認されたことがないようです。
もともといたとは思えませんので、誰かが放したものなのでしょう。
スズムシは草むらの地面付近で鳴くので発見は難しそうですが、
偶然にも地面にいるオスを見つけました!
▲スズムシ(マツムシ科)のオス
しばらくすると、鳴いているところも見つけましたよ。
▲翅を立てて鳴くスズムシ
今のところ、湿生植物園の北の方の一画にしかいないようですが、
これから住む場所を広げていくのかもしれません。
スズムシはもともと日本にもいる虫ですが、
泉の森のスズムシはおそらく他の産地の「外来生物(外来種)」なのでしょう。
鳴き声は綺麗なので、なんだか複雑な気分です……。
スズムシのいる場所は昨日の台風で水没しましたが、まだいるでしょうか?
さて、こちらは正真正銘の外来種です。
▲アオマツムシ(マツムシ科)の終齢幼虫
中国大陸からやってきて日本で大繁殖しているアオマツムシ。
これはまだ幼虫ですが、すでに成虫になっているものがいて鳴き始めています。
アオマツムシは樹上性のコオロギで、木の上で鳴きます。
皆さんも木の上で鳴く「リューリューリュー」というとても大きな声を聞いたことがあるでしょう。
アオマツムシの声は、1頭が鳴いている分にはそこそこ綺麗なのですが、
たくさん鳴いていると他の鳴く虫の声がかき消されてしまうので迷惑な存在なのですね。
泉の森には、これら以外にも在来の鳴く虫がたくさんいます。
それらについては、撮影ができたら紹介したいと思っています。
※泉の森では、最近夜に不審者が目撃されています。
夜に泉の森を歩かれる場合は十分にご注意ください。