6/2のヤンマ類とサナエトンボ類、
6/10のコオニヤンマとオオヤマトンボに続き、
今回はイトトンボの仲間を紹介しようと思います。
▲オオアオイトトンボ(アオイトトンボ科)
大きなものになると全長(頭から尾の先まで)5cmを超える大型のイトトンボです。
羽化の時期は今ごろですが、産卵は秋。
それまでしばらくの間は水辺から離れて林に移動し、林床の草にとまっています。
今の時期はしらかしのいえの周りに多い印象ですね。
羽を半開きにするのが特徴。
泉の森周辺には近縁のアオイトトンボもいるそうですが、胸部側面の模様で見分けられます。
▲ホソミイトトンボ(イトトンボ科)
名前のとおり、とても細いイトトンボで、慣れれば体型だけで他と区別できるほどです。
全長は3~4cm。
ホソミイトトンボはトンボとしては珍しく成虫で越冬します。
秋に羽化して翌春に交尾や産卵するのですが、
越冬前・越冬中は茶色っぽく、越冬明けにご覧のような色になります。
成虫で越冬するトンボは、他にオツネントンボとホソミオツネントンボ(いずれもアオイトトンボ科)の
2種がおり、どちらも泉の森にいる可能性がありますが、私はまだ見ていません。
▲ムスジイトトンボ(イトトンボ科)のオス
こちらも水色が綺麗な全長3~4cmのイトトンボですが、これはオス。
メスは黄緑色や黄褐色です。
春から秋まで見られます。
泉の森周辺には近縁のクロイトトンボもいるそうです。
▲アオモンイトトンボ(イトトンボ科)
これが泉の森で(少なくとも今の時期は)最も多く見られるイトトンボです。
全長はやはり3~4cm。
上のホソミイトトンボやムスジイトトンボは、しらかしの池のふれあいデッキから
少し遠くを飛んでいるのをそれぞれ1回見ただけなのですが、
このアオモンイトトンボは毎日何頭も見られます。
運が良ければこんなシーンも。
▲アオモンイトトンボの交尾(上がオスで下がメス)
イトトンボの仲間の交尾はハート型になるんです(これはちょっと崩れたハートですが)。
この写真のメスはオスと同じような色をしていますが、違う色のメスもいますよ。
▲アオモンイトトンボのメス
今回はここまでです。続きはいずれお届けします。