泉の森の川や池にはたくさんの淡水エビが暮らしています。
しかし彼らは夜行性。
昼間は物陰に隠れていて、滅多にお目にかかれません。
そこで暗くなってからの観察となります。
夜になると、そこは「エビ天」!
エビのてんぷら……ではなく、エビの天国です。
たくさんのエビの姿を見ることができるのですよ!
遊びの小川や湿性植物園の水路には体長5cm前後のスジエビが群れています。
▲スジエビ (テナガエビ科)
ご覧のように、高密度で集まっていることもあるほど。
ストロボを当てる角度の関係でエビの体が青っぽく見えますが、本当は透明です。
▲スジエビのアップ
こちらが実際の色に近い写真です。
テナガエビ科ですが、大きなハサミがついた長大な脚はありません。
次に紹介するヌマエビ科のエビと比べて脚が長く、
脚の関節付近がオレンジ色なのが特徴です(この写真では分かりにくいですが)。
そして、しらかしの池の石の隙間などに多いのが体長2~3cmのヌマエビの仲間。
▲カワリヌマエビ類(ヌマエビ科)と思われるエビ
こちらはさまざまな体色のものがおり、背中に筋が入っているものもいます。
この辺りにはヌカエビという種類が分布しているのですが、
ヌカエビは腰が曲がっており、このエビは腰がほぼまっすぐなので、
残念ながらヌカエビではなく、外来生物のカワリヌマエビ類と思われます。
全国各地に侵入して問題になっているエビなんです。
時どき水面近くを泳いでいるのを見かけ、池だけでなく遊びの小川などにも少しいます。
その他、アメリカザリガニもたくさん姿を現します。
以上、昼とは違う夜の水の中の様子をお届けしました。