ツボスミレ (坪菫)が咲いていました。
身近なスミレの中では小型のツボスミレは、 少し湿ったところによく生えます。
「坪」とは庭のことで、その名のとおり庭の片隅にも生えます。
~ツボスミレ~ 白い花弁と中央にある紫色のラインのコントラストが目を引きます
可愛らしい姿は、野草好きの方にも人気です。
開花期の丈は5~10cm程度ですので、かがんで探さないと見つからないかもしれません。
ハナイバナ(葉内花)も咲いていました。
花の直径は2~3mmと小さいので、ツボスミレよりさらによく探さないと見つからないかもしれません。
葉と葉の間に花がつくので、葉内花(はないばな)。
同じムラサキ科のキュウリグサ(胡瓜草)とは、花の大きさや全体の雰囲気が似ていますが、キュウリグサの方はさらに花が小さく、中央(花冠)が黄色いなどの点で見分けられます。
~繊細な印象のハナイバナ(左)と、空色の花が可愛らしいキュウリグサ(右)~
小型の蝶のシジミチョウ。
身近なシジミチョウの中では鮮やかな翅をもつベニシジミ(紅小灰蝶)が日光浴していました。
大きな黒い眼(複眼)と、ツンと飛び出たツノ*がチャーミングですね。 *下唇鬚?(かしんしゅ)という器官です
ベニシジミの幼虫は、ギシギシやスイバなどの葉を食べて育ちます。食べ痕のある葉をめくってみると、小さな幼虫が見つかるかもしれませんよ。
ヤエヤマブキ(八重山吹)もまだ蕾がありました。朝日に照らされると美しさが引き立ちますね。
午後急に降った雨で、午前中満開だったカントウタンポポが、一斉に花を閉じました。
賑わっていた水辺は一気に人がいなくなり、静かな泉の森になりました。