2週間ぶりの自然情報となりました。この間あまり天気の良くない日が多かったように思います。
朝晩の冷え込みは日に日に増し、気の早い木では紅葉も始まっています。すっかり秋ですね。
今日は泉の森のボランティア(しらかしのいえボランティア協議会)野鳥部会の活動がありました。
鳥の好きな木の実をテーマに、野鳥の調査と木の実の観察をしました。
秋から冬に赤く熟す実の多くは、鳥たちに「おいしいから食べて!」と、アピールしているといいます。
人気なのは赤い実だけではありません。黒く熟すムクノキは干しぶどうのような味、橙色のエノキはかぼちゃのような味で、実は私もたまに味見するほど美味ですよ^^
~ムクノキ~ 若い実(右)と熟した実(左) カラスなど多くの野鳥が大好きな実です
~エノキ~ 黄色い果肉部分を好む鳥が多いです ~ハクウンボク~ 茶色く堅い種子がヤマガラの好物
泉の森・ふれあいの森でも、鳥が好む木は探せば結構あります。
バードウォッチング初心者の方は、これらの木を目印にすると野鳥を見つけやすいですよ☆
~ヌルデ~ ブドウの房のような実は栄養満点で人気の実 ~アキニレ~ 種子食のヒワが好む
しらかしの池では、バンがせっせと何かをついばんでいました。
双眼鏡で覗いてみると、水辺に生えたミゾソバの花を食べていました。
~ミゾソバ~ 湿ったところに生える植物です.地下の種子はカルガモも好物だったりします
今、しらかしの池には3羽のバンがいるようです。この時は3羽同時にミゾソバを食べていました。
冬鳥のヒドリガモも、植物を食べていることが多いです。一昨日はヒメガマの葉を食べていました。
寒さが厳しく食べものが乏しい時期になっても、ヒドリガモはヒメガマの茎を餌資源として利用しています。
秋冬の野鳥が、泉の森にも続々とやってきています。野鳥観察はこれからがベストシーズン☆
野鳥が何をしているのか、どんなものを食べているのか、を気をつけて観るようにすると、野鳥の暮らしやすい森や水辺ってどんなところだろう…と、彼らの声が聞こえてくると思いますよ。