昨日今日と、少し暑さが戻ってきました。それでも8月に比べると吹き抜ける風は心地よく、秋になるんだな~と実感します。
梅雨頃に生まれたバッタやカマキリの幼虫が続々羽化(幼虫から成虫になること)しているようで、あっちにもこっちにも幼虫の脱ぎ捨てた服…つまり脱け殻が落ちています。
~ハラビロカマキリ (左)と、オンブバッタ (右)の脱け殻~
ハラビロカマキリは、カマのギザギザまでくっきりと。オンブバッタも綺麗に抜け出ていました。
そして見事に成長した成虫を沢山目にします。(下左:オオカマキリ、右:オンブバッタ…褐色型のメスです)
彼らは秋に向けてが産卵シーズン。これからもりもり食べて栄養をつけなければなりませんね。
水辺で作業していたら、セリ が綺麗な花を咲かせていました。花のピークは過ぎているので、咲き終わっているものも沢山。
若い果実(画像:下右)を上から見ると、花火のような形で面白いです。
水辺には、湿ったところに生える植物が沢山あります。
水田雑草のようなものが多いですが、よく見ると可愛らしい姿のものも多いです。
ミゾカクシ(溝隠)は、その名のとおり溝を隠すようにびっしり繁茂する植物です。
田のあぜにムシロを敷いたように広がるから「アゼムシロ」という別名もあります。昔から田んぼではおなじみの植物なのだと分かりますね。
ウリクサ (下左)やトキワハゼ (下右)も小さな花の植物。花の形が良く似ています。
これらは以前はゴマノハグサ科で同じ仲間でしたが、新しい分類ではウリクサがアゼトウガラシ科、トキワハゼはハエドクソウ科に分かれてしまいました。
なかなか見分けるのが難しい植物です。
トンボの種類は減ってきましたが、ハグロトンボやイトトンボの仲間は、活発に活動していました。
綺麗な ハグロトンボ のオス(下)でしたが、翅が少し傷んでいました。長生きしている証拠なので、こういうトンボを見るとうれしくなります^^
アジアイトトンボ (下左)のカップルは、ハートの形につながっていました。
オスがメスにしきりに求愛していたのは イチモンジセセリ (下右)。
翅を小刻みに震わせ、ストーカーのようにメスを追いかけまわしていました。
涼しくなって、野外散策が気持ちいい季節になりました。見頃の動植物を愛でにお越しください。
※動植物の採集はできません。観察したら、元の場所に戻しましょう。