先週の土曜日(8/17)夜の観察会がありました。
メインは「セミの羽化」の観察ということで、たくさんのセミの羽化シーンを見ることが出来ました。
数年間地中で過ごした幼虫は、羽化の日に穴から抜け出て、安全な場所で羽化します。
羽化の時間は、外敵のいない夕方から夜にかけて。
そして外敵が活動をはじめる朝までに、すっかり立派なセミに変身していなければなりません。
~土から出てきて、羽化場所を歩いて探すツクツクボウシ(左) 宙づりになっています(右)~
~体が出たらお腹に力を入れて上体を起こし(左) 最後は腹部を出して終了となりました(右)~
この日はツクツクボウシとアブラゼミが多く見られました。
羽化したばかりのセミは、体がまだ透き通っていて本当に綺麗です。
驚かさないように、そっと観察をしました。
~まだ羽が縮んだツクツクボウシ。羽が綺麗に伸びるまでは油断大敵です~
<アブラゼミ> ツクツクボウシより大きなアブラゼミもあちこちで羽化していました
~羽の部分の緑色が透けて綺麗な幼虫(左) 羽化は背中がぱっくり割れて始まります(右)~
~ここで落ちたら命の保証はありません。お腹の筋肉がすごいですね!~
~体がかたくなるまで、じっと待機。体は綺麗に抜け出ていますね~
セミの羽化の観察は、セミのぬけがらがたくさんある公園などなら、誰でも気軽にできます。
ただ、脱皮がはじまったら、ぜったいに幼虫をさわらないこと!当然、枝を揺らすなどの振動も厳禁です!
何年もずっと土の中で暮らしていたセミの、一世一代の大勝負が羽化の瞬間です。
セミの邪魔にならないように、そっと温かく神秘の瞬間を見守りましょうね。
<注意>
・セミをさわらない、揺らさない。とにかく静かに見守りましょう。
地面を歩いている幼虫がいるかもしれません。足もとにも注意!
・夜間です。近隣の迷惑にならないよう、騒がずお静かに。
・懐中電灯の明かりにガなど他の虫が集まってくることもあります。セミ以外の昆虫も、大切な命です。
むやみに殺したりしないで!
・泉の森は夕方で駐車場が閉まりますし、街灯もほとんどありません。
夜は生きものたちの空間なので、泉の森での観察はあまりおすすめしません。