超大型の台風17号が迫る9月30日の日曜日に、しらかしのいえに珍客がやってきました。
とっても可愛いそのお客さまは…
この毛むくじゃらの生物は…
薄茶色のもこもこの毛に、まん丸の黒目が今にもこぼれおちそうな
「ハタネズミ」という野ネズミでした。
体長約10㎝、尾が4㎝と尾の短いネズミです。普段はずんぐりしていて、体長5㎝ほどに見えます。
ハタネズミは、平地や山地の草むらや川原、畑などにもすむネズミです。
地面にトンネルを掘ってすみ、草の根や葉、茎などを食べています。
畑にすむハタネズミは、イモなどの作物を食べてしまったり、果樹園にも出没するなど
農家さんにとっては頭の痛い存在のようです。
そんなハタネズミが、水路に落ちているところを発見され、しらかしのいえで一時的に保護しました。
水を飲んでしまったのかぐったりし、体は濡れて冷えているようで、暖かくして様子を見ました。
毛が濡れ、元気がありません
その後、体が乾いてくると、少しエサを食べて眠り、起きて水を飲んだりエサを食べたりしました。
徐々に体力が戻ったハタネズミは、エサをもりもり食べ、狭いケースをあちこち動き回るほどに回復。
~夜…すっかり元気になり、もりもりごはんを食べました~
サツマイモが好物
そして、すっかり野生の感覚が戻った10月2日に、発見された場所近くの安全な場所に逃がすことができました。
~野に帰るハタネズミ~
とっても可愛かったですが、野生の生きものは、やはり自然の中で生きていくのが一番です。
泉の森にハタネズミがいるということは、ハタネズミが食べる植物が豊富にあるということ…
ハタネズミを食べる猛禽類など肉食性の生きものも暮らせるということ…
それは、泉の森の自然が豊かな証拠です。
これからも、あの可愛いお客さまが安心して暮らしていける環境を守っていければと思いました^^
ハタネズミくん、元気でね。