郷土民家園

大和市を代表する江戸時代建築の古民家

〒242-0029
神奈川県大和市上草柳629番地1
Tel:046-260-5790 (9:00~16:00)

郷土民家園には江戸時代から近年まで残されていた大和市域を代表する民家が移築復元されています。この民家は市の指定重要有形文化財となっています。18世紀前半に建てられた旧小川家と19世紀中ごろに建てられた旧北島家の2つの民家が保存されています。
これらの民家は、それぞれの建築された時代の人々の生活様式や文化などの特徴を色濃く残しており、その違いを見比べることができます。
季節に応じて昔の人々の生活を体験できる行事や展示が催されています。

ご利用案内

開園時間午前9時~午後4時00分
(7月21日~8月31日は午後5時まで)
休園日月曜日・年末年始(12/29~1/3)
(月曜日が休日の場合はその翌平日)
入園料 無料

利用上のお願い

園内での喫煙および飲食は禁止です(建物外での飲み物は可)。
ペット同伴の入園はご遠慮下さい。
自転車の乗り入れは禁止です。
施設紹介
江戸時代中期(18世紀前半)頃に上和田地区の久田(くでん)集落に建てられ、市内に現存する中では最古の家屋である旧小川家主屋。
そして江戸時代末期(19世紀中期)頃に下鶴間地区の公所(ぐぞ)集落に建てられた、養蚕農家の旧北島家主屋という、二棟の古民家を移築復元しています。
また、古民家の周囲には草花や樹木が多数植えられ、季節毎に違った景色を楽しむことができます。特に春には園路に植えられた河津桜が園内を彩ります。

敷地面積3,902㎡

【その他】 管理事務所、ポンプ室、消火水槽

郷土民家園

旧北島家主屋

江戸時代末期(19世紀半ば)に建てられた住宅で、下鶴間の公所(ぐぞ)集落にありました。屋根は茅葺きの入母屋(いりもや)造りで、妻側の軒を高く切り上げてあります。
屋内は4室からなり、手前の板の間はイロリのある方がザシキ、座りナガシのある方がオカッテ、畳敷きの2ヘヤは左側がオク、右側がナンドと呼ばれます。北島家では建築技術の発達により、小川家にはなかった大黒柱(だいこくばしら)と差鴨居(さしがもい)が発生して、柱の立つ間隔が広くなります。
また、屋根裏は養業に対応して二層に設計され、妻側には風通しや採光のための窓がつけられています。
間取りは土間(ダイドコロ)に面して、ザシキ、カッテがあり、上手にオク、ナンドがあって、4室からなっています。手前の二室境と奥の二室境の柱列(ちゅうれつ)がずれているため、この間取りは食い違い四間(よつま)取りと呼ばれています。
この間取りは江戸時代後期に関東地方南西部の農家に多く見られたもので、旧小川家のような広間型から田の字型になる整形四間取りへと変化する過渡的な平面形式です。
市内に隆盛する養蚕業に対応するため、当初から屋根裏は2層に利用するよう設計され、1階各部屋のスノコ張り天井が2階部分の床になっています。

【復元民家】旧北島家住宅(市指定重要有形文化財)

旧所在地 大和市下鶴間141番地
建築年代 19世紀中期頃
構造形式 入母屋造
茅葺、桁行8間(14.544m)、梁行5間(9.266m)、建坪約41坪

旧北島家主屋

旧北島家主屋平面図


旧小川家主屋

 
この住宅は江戸時代中期(18世紀半ば)上和田の久田(くでん)集落に建てられました。市内に残っていた最古の住宅です。
屋根は茅葺きの寄棟(よせむね)造り、棟は杉皮(すぎかわ)をまいて竹で押さえる竹簀の子(たけすのこ)巻きです。
屋内は3室からなり、手前の広い板の間はザシキ、右奥の畳敷きの間はデエ(デイ)と呼ばれる接客の場、左側はヘヤで寝室です。ザシキとドマの境には1間ごとに3本の柱が立ち、いずれもチョウナ(手斧)で仕上げてあります。
柱の表面を見ればわかるように、表面の1本は丸刃のチョウナを使っています。
正面から右面にかけては半間幅の吹き放ちの土庇(どびさし)がついています。左側のほぼ半分は広い大きな土間になり、右側の床上部分は土間沿いに奥まで延びた広いザシキとその上手のデエとヘヤの三室からなっています。
このような間取形式を広間型三間取といい、市内に残っていた住宅の中では最も古い時期に建設されたものです。
小川家では、デエ(出居)は8畳の広さがあり、家の中でこの部屋だけに畳を敷きます。お客の接待や改まった式などの時に使われたと思われます。
その裏のヘヤ(部屋)が寝室です。まわりに窓もない暗い小さな部屋で、家族は「ヘヤ」と「ザシキ」とに分かれてやすんだことでしょう。

【復元民家】旧小川家住宅(市指定重要有形文化財)

旧所在地 大和市上和田631番地
建築年代 18世紀前半
構造形式 寄棟造
茅葺、桁行7間5尺(14.24m)、梁行3間半(6.362m)、建坪約33坪

旧小川家主屋

旧小川家主屋平面図

ダウンロード

パンフレットやワークシートなどをダウンロードしていただけます。

●パンフレット



●見学ワークシート

2020年12月13日スペイン語版を追加しました。
園内の古民家を見学しながら、大和市の民家と昔の暮らしについて学べます。
ワークシートは、それぞれの古民家につき日本語版と英語版、スペイン語版があり、問題編と解説編がセットになっています。


【①旧小川家ワークシート】

旧小川家ワークシート(日本語版)

旧小川家ワークシート(English)

旧小川家ワークシート(Español)

【②旧北島家ワークシート】

旧北島家ワークシート(日本語版)

旧北島家ワークシート(English)

旧北島家ワークシート(Español)

●年中行事展示解説シート

郷土民家園では季節を通して様々な行事の展示を行っています。行事の詳細や意味については展示解説シートを設置しています。
展示の詳細な日時については「イベント」をご確認ください。
端午の節供展示PDF
七夕展示PDF
養蚕展示①PDF
養蚕展示②PDF
盆展示PDF
十五夜・十三夜展示PDF
ヨーカゾーの目籠飾り展示PDF
正月飾り・春の七草展示PDF
繭玉団子飾り展示 
雛人形展示PDF
アクセス

泉の森、自然観察センター・しらかしのいえ、郷土民家園

所在地:〒242-0029 神奈川県大和市上草柳1728番地 地図
Tel:046-264-6633(自然観察センター・しらかしのいえ)
※画像クリックでPDF表示PDF

電車・バスで行く

相鉄線 相模大塚駅から 徒歩約15分

相模大塚駅改札を出て右(北口)に降りる(ロータリー周辺に案内板がありますのでご覧ください。)

小田急線・相鉄線 大和駅から 徒歩約25分

大和駅を出てプロムナードを西側に直進 → ふれあいの森に出ると引地川ぶつかる → 引地川沿いを上流に進む → 東名のガード下をくぐる → 泉の森

小田急線 鶴間駅から 徒歩約25分

鶴間駅北口を降りる → 旧国道246を海老名方面に直進 → 右手に森永工場のある西鶴間5丁目の交差点を左折 → 泉の森商店街を抜ける → 泉の森

大和市コミュニティバス 相模大塚地域(やまとんGO)

相模大塚駅と南林間駅東口を結ぶコミュニティバス「やまとんGO」を利用して、泉の森に行くことができます。
相模大塚駅から乗車して約7分、南林間駅東口から乗車して約21分で、運賃は小学生以上150円となります。
詳しくは、大和市ホームページ内 コミュニティバスのページをご覧ください。

車で行く

横浜方面からお車でお越しの場合

国道246号バイパスを厚木方面へ → 「海老名・鶴間駅」という案内標識が見えたら左車線(側道)に入る → 左手に泉の森キャンプ場の駐車場あり(キャンプ場利用者はこちらへ) → さらに直進すると上草柳の交差点があるので信号左折 → 左手のトラックステーションを過ぎてすぐ左折 → 約500m先左手に泉の森第2駐車場
※遠方からお越しの方は、東名高速道路横浜町田インターチェンジを降りて国道246号線を厚木方面に向かってください。

厚木方面からお車でお越しの場合

国道246号バイパスを横浜方面へ → 「海老名・鶴間駅」という案内標識が見えたら左車線(側道)に入る → 上草柳の交差点があるので信号右折 → 左手のトラックステーションを過ぎてすぐ左折 → 約500m先左手に泉の森第2駐車場

駐車場

泉の森第1駐車場
駐車台数20台
駐車料金無料
利用時間09:00~17:00
9:00~19:00(6月1日~9月30日)
休業日年中無休
泉の森第2駐車場
駐車台数70台
駐車料金無料
利用時間09:00~17:00
9:00~19:00(6月1日~9月30日)
休業日年中無休
泉の森キャンプ場駐車場
駐車台数32台
駐車料金無料
利用時間09:00~16:00
9:00~18:00(7月1日~8月31日)
休業日12月~2月の平日
泉の森臨時駐車場
駐車台数34台(土日祝のみ利用可能)
駐車料金無料<
利用時間09:00~17:00
9:00~19:00(6月1日~9月30日)
休業日土日祝以外