泉の森にはいろんな虫が暮らしています。
今日はその中から、この時期に見られる、ちょっと変わったヤツらを紹介しましょう。
▲エゴヒゲナガゾウムシ(ヒゲナガゾウムシ科)
エゴノキに青い実がなり始めると、どこからともなくやってくる虫です。
写真はメスなのですが、メスはこんな顔をしています。
▲エゴヒゲナガゾウムシのメスの顔
ちょっとマヌケな顔をしていてカワイイと思いませんか?
でもオスは衝撃的な顔をしています。
▲エゴヒゲナガゾウムシのオスの顔
角のように見えるのは目です。
サメの仲間に目が左右に飛び出したシュモクザメというのがいますよね?
向きは違いますが、あんな感じになっているのです。
不思議ですよね。
実ができ始めたエゴノキを見つけたら、この虫を探してみてください。
大きさは5mm前後です。
運が良ければ実をかじって卵を産むメスの姿が見られるかもしれません。
▲ツツジコブハムシ(コブハムシ科)
ツツジの葉の上にある、チョウかガの幼虫の糞のように見えるこの物体、実は虫なのです。
横から見ると……
目や足が見えますね。
この仲間(コブハムシ科)の中には、その名もムシクソハムシ(虫糞葉虫)というのがいます。
写真の虫は名前こそ違いますが、姿はムシクソハムシにそっくりです。
ツツジの葉の上を丹念に探すと見つけることができるでしょう。
大きさは3mm前後です。
▲オオクチブトゾウムシ(ゾウムシ科)
この虫は、クヌギやコナラの葉にいます。
今までの2つと比べると普通の形をした虫ですね。
しかし体を覆う薄黄緑色の粉はとれやすく、すぐに剥げてテカった茶色の体が出てきます。
というより、写真のような新鮮な個体を見るほうが珍しいんですよ。
そういう意味では、やっぱり変な虫ですね。
※泉の森は動植物の採集・採取禁止です。
昆虫の持ち帰りもできません。観察するだけにしましょう。