今日は雨です。
雨の日にしか見られない生き物もいるのでしょうが、
なかなか外へ出る気になれません……。
そこで、昨日見た生き物を少しだけ紹介しましょう。
この時期にタンポポの花を見ると、
こんな虫が乗っかっているのをよく見るのではないでしょうか?
▲ヤブキリ(キリギリス科)の幼虫
ヤブキリの成虫は主に木の上で暮らしていますのであまり見る機会はありませんが、
メスは土中に産卵し、生まれた幼虫はしばらく地面付近で生活していますので、
足もとに注意していると見ることができるんです。
特に若い幼虫はタンポポの花粉や花弁(花びら)を食べることが多いので、
タンポポの上によくいるということなのですね。
続いてはムラサキシキブの葉を見てみましょう。
▲イチモンジカメノコハムシ(ハムシ科)
カメの甲羅を背負ったように見えるカメノコハムシの仲間で、
ムラサキシキブを食樹とするイチモンジカメノコハムシです。
成虫も幼虫もムラサキシキブの葉を食べます。
頭は下側についているので顔を見る機会は少ないのですが、
とっても可愛い顔をしているんですよ。
お次は、ちょっと不気味(?)な植物をふたつ。
▲ウラシマソウ(サトイモ科) ▲ヤセウツボ(ハマウツボ科)
どちらも、おどろおどろしい感じですよね。
ウラシマソウは、花のように見える仏炎苞の中からひも状のものが伸びていて、
それが釣りをする浦島太郎の姿に似ていることから名づけられたそうですが、
そんな風に見えますか?
ヤセウツボはシロツメクサやタンポポなどの根に寄生して養分を奪い、
自分では光合成を行わない植物です。ですから葉がありません。
この仲間には在来種もありますが、
これは「要注意外来生物」に指定されている外来種なんです。
最後は……
▲アオダイショウ(ナミヘビ科)
まるで作り物のように綺麗にとぐろを巻いたアオダイショウがいました。
嫌いな方も多いでしょうから小さく載せましたが、
大きく見たい方は写真をクリックしてください。
それにしても、こんなに整ったとぐろは初めて見ましたよ。
尾の先が切れているのが、ちょっとかわいそうですね。
人間にいじめられたのか、ネコかタヌキにでも襲われたのでしょうか?