2月6日(土)に、テレビでもお馴染みの佐々木洋さんをお招きし、
プロナチュラリストの観察会~佐々木 洋~「冬越しの生きもの」を開催しました。
まずは室内で導入のお話です。
当日は子どもから大人まで27人が参加しました。
さっそく外へ出ます。
最初はセンター2階の展望デッキへ出ました。
▲ハラビロカマキリの卵鞘 ▲クサギカメムシの集団
たくさんのハラビロカマキリの卵と、
7~8頭まとまって越冬しているクサギカメムシが見られました。
クサギカメムシはカメムシ界でも最も臭い部類に入るんだそうです。
続いてセンター前庭で観察です。
冬の初めから巻いてあった“こも”(わら)を外すと…
▲アカボシゴマダラの幼虫 ▲エサキモンキツノカメムシ ▲ツヤアオカメムシ
エノキのこもの下からはアカボシゴマダラの幼虫、
シラカシからはエサキモンキツノカメムシの集団や
ツヤアオカメムシ、大きなゴキブリを捕まえているクモが出てきました。
エサキモンキツノカメムシは背中にハートマークがあることで有名ですね。
センター前のコナラ広場でもサクラとコナラのこもを外しました。
▲ナミテントウの越冬集団
▲ムーアシロホシテントウ(約5mm)▲ウスキホシテントウ(約4mm)
サクラはエサキモンキツノカメムシとクサギカメムシが1頭ずつくらいでしたが、
コナラの方はテントウムシ祭り!
ナミテントウの集団の他、小さなムーアシロホシテントウと
ウスキホシテントウが1頭ずつ見られました。
続いてしらかしの池のふれあいステージに移動。
水鳥たちも泉の森で冬越ししている生きものです。
▲ヒドリガモ(当日は望遠レンズを付けていなかったので以前の写真です)
ヒドリガモの他にダイサギ、コサギ、カワウ、バン、オオバンなどがいました。
移動中には湿生植物園の横でミミズの糞を見ました。
▲地表に排泄されたミミズの糞
ミミズは土を食べて、その中のわずかな有機物などを吸収しています。
ですから糞といってもほぼ土で、汚くはありません。
みんなで触ってみました。
ミミズの姿は見えませんが、冬でも活動している証拠ですね。
野外では最後に、参加者の皆さんに生き物を探してもらいました。
すると…
▲カブトムシの幼虫 ▲アカスジキンカメムシの幼虫
カブトムシの幼虫やアカスジキンカメムシの幼虫、
ナナホシテントウやヒシバッタの幼虫、ワラジムシなどなど、
いろいろな生き物が探しだされました。
このように、今回は例年と比べてとても多くの生き物が見つかりました。
参加者の皆さんは多くの生き物が見られ、とても満足していましたよ。
そして佐々木さんの分かりやすい説明にも、良かったと称賛の声が。
さすが、プロのナチュラリスト(自然案内人)です。
参加者の質問にも次々に答えてくれました。
楽しくて楽しくて、あっという間の2時間でした。
当センターでは、プロナチュラリストの観察会を年に3回開催しています。
次は同じく佐々木洋さんによる今年7月のセミの羽化観察です。
詳しくはいずれ発表しますので、是非お申し込みください
(申込受付開始は開催日の1か月前です)。