あけましておめでとうございます。
年末年始は休館させていただきましたが、
自然観察センター・しらかしのいえは本日より開館しています。
さて、1月3日と4日は年明けとは思えないほどの陽気でしたね。
あれだけ暖かいと越冬している蝶たちも活発に活動してしまい、
ムラサキツバメの集団も解散してしまっているのではないかと
心配になっていたのですが、思ったとおり変化がありました。
年明けにアップしようと思って年末に撮っていた写真とは
様子が変わってしまったものも多いのですが、
紹介させていただきたいと思います。
まず、12/15に紹介した集団ですが、
クワの方は落葉してしまったため解散、
マテバシイの方は木を伐採したため(伐採対象木でした)解散しました。
伐採のため解散とは少し可哀想な気もしますが、
管理の都合上仕方がありませんでした。
人が管理する公園に暮らす生物の宿命のようなものですね。
どこか別のところで元気に越冬していることでしょう。
そのマテバシイはしらかしの池東側の林の中にあったのですが、
近くのアオキに集団があることを来園者の方(Twitter名:Garudaさん)に教えていただきました。
▲アオキにあるムラサキツバメの集団(12/29撮影)
これはとても高いところにあって見づらいのですが、
現在も変わらず集団が継続しています。
そのそばのトウネズミモチにも小さな集団がありました。
▲トウネズミモチにあるムラサキツバメの集団(12/29撮影)
これは初めて私が自力で見つけた集団なのですが、
地上3m以上のとても高いところにあります。
面白いのは一緒にカメムシの仲間がいることです。
今日もこの集団は継続中でした(カメムシもいました)が、
実はこの木も伐採対象木ですので、間もなく見られなくなります。
少し離れた、しらかしの池横の水路沿いのマテバシイに
大きな集団があることをボランティアさんに教えていただきました。
▲マテバシイにあったムラサキツバメの大きな集団(12/29撮影)
しかしこの木の集団は年明けの暖かい日になくなってしまったようです。
残念ではありますが、この木も伐採対象木のため、
どちらにしてもここでは越冬を続けることはできませんでした。
続いても来園者のGarudaさんに教えていただいた東舟翁の碑近くの
アオキにあった2頭の集団です。
▲アオキにあったムラサキツバメの2頭の集団(12/29撮影)
これも年始の暖かい日に2頭ともどこかに行ってしまったようです。
最後は駐輪場近くの車道脇のシュロにある集団です。
▲シュロにあるムラサキツバメの集団(12/31撮影)
これもGarudaさんに教えていただいきました。
この時は6頭だったのですが、今日は数が増えて15頭ほどになっていました。
年始の暖かい日に集まってきたのでしょうね。
このシュロの近くのアオキに大きな集団があったのですが、
教えてもらった日(12/20)の数日後にはなくなってしまいました。
ところが今朝見ると、別の葉に3頭が集まっているのを見つけました
(昼過ぎに見たときには2頭に)。
やはり年始の暖かかった日にどこかから来たのでしょうね。
このように今冬は常緑樹で越冬集団を形成するムラサキツバメが
数多く見つかっています。
このまま越冬に成功する集団が出てくるのではないでしょうか?
これからの観察が楽しみです。
ところで12/15の自然情報では、泉の森でムラサキツバメの
越冬が確認されたことはないと書いてしまったのですが、
春まで集団が継続し、越冬に成功したことがあるそうです。
お詫びして訂正させていただきます。