そろそろ4月ですね。木々が芽吹き花々が咲き出すと、少し遅れて生きものたちも活動を始めます。
この1週間に出会った生きものを、いくつかご紹介します。
桜の時期になると、花の蜜を吸いにヒヨドリやメジロがやってきます。
くちばしを器用に花の中心につっこみ、奥にある蜜を舐めとっているようです。
ふれあいの森のオオカンザクラでは、ヒヨドリ達が春のご馳走に歓喜の声をあげ、花々を飛び回っていました。
~オオカンザクラの蜜を吸うヒヨドリ~ 花を落とさず器用に吸います
昆虫も少しずつ増えています。
ナナホシテントウは冬ごもりからすっかり目覚め、アブラムシのいる草の上をうろうろ。
可愛いお顔とレンズ越しに目が合いました。「あっ!にんげん!!」というような表情…?
早春に咲く花にとって、とっても重要なお客さまも今週から飛びはじめました。
ビロウドツリアブといって、花の花粉や蜜を食べるアブの仲間です。
このツリアブさん、とにかく毛むくじゃら!ビロードのように滑らかな毛を身にまとい、花から花へ忙しく飛び回ります。
虫の少ない時期に花粉を運んでくれる重要な存在です。
~黄金色のビロウドツリアブ~ 体長は1cm程度と小さなアブです.長い口吻が見えます.
この春はテングチョウによく会います。
テングチョウは成虫で越冬するチョウなので、少し翅が傷んでいるのは冬越ししていた証ですね。
なんで「テング」なのかというと、顔の前にある小あごひげが突き出していて、天狗のようだから。
横から見ると、確かに天狗様の鼻のようですね。
カナヘビも動き始めています。スリムで可愛らしい印象のカナヘビですが、顔は恐竜にそっくり。
迫力のある顔をした爬虫類ですね。
今日は地面の上にいる小さな虫を食べていました。
~なかなか格好いい顔のカナヘビ~ 全身うろこに覆われています
外来種の両生類…ウシガエルも冬眠から目覚めています。
先日は引地川の岸辺に20cmクラスの大きなウシガエルがいました。お腹がぷくぷく…何を食べていたのでしょうか。
~ウシガエル~
アズマヒキガエルのオタマジャクシも卵からふ化し、元気に泳いでいました。
これからますます生きものが増えて、泉の森も賑わう季節になります。