気温が上がり、汗ばむ陽気の泉の森。
山野草園の春の植物の開花ラッシュは落ち着きを見せ、今度は日なたの草むらで花の競演が始まりました。
水辺ではアヤメの開花が始まりましたが、草むらでは小さなアヤメ「ニワゼキショウ」が咲き始めました。
ハコベを全体に小さくしたような白い花は、「ノミノツヅリ」。どちらも小型の花です。
~ニワゼキショウ~ 高さ10センチ程度の小さな植物ですが、アヤメの仲間(北米原産)
~ノミノツヅリ~ 花の直径は5ミリほど…目を凝らすと見えてくる小さな花
小さなタンポポのような黄色い花は、「ジシバリ」と「オオジシバリ」です。
ジシバリは日当たりの良い道端に、オオジシバリは湿り気のあるところに生えています。
~ジシバリ~ 細い茎が地面を這うように繁殖する様子から「地縛り」
~オオジシバリ~ ジシバリより全体に大きく、葉の形が異なります
湿生植物園にニョキニョキ生えてきた穂は、「チガヤ」です。
動物の尻尾のような、ふわふわの絹毛が可愛い植物ですが、穂に茶色いものがついています。
これは葯です。チガヤはこの状態の今が花盛りです。
チョウの姿も増えてきました。「ヤマトシジミ」は花盛りを喜ぶように、気持ちよさそうに翅を広げていました。