泉の森の水辺は、調整池としての機能を持っています。
調整池とは、集中豪雨時などに川が氾濫しないよう、一時的に水を貯める池のこと。
今回の台風14号による雨で、調整池はその役目を果たしています。
まずは普段の様子をご覧ください。
▲緑のかけ橋から南側(下流側)を見る(平常時)
それが今回、こうなっています。
▲緑のかけ橋から南側を見る
どうです。すごいでしょう?
下流の越流堰から国道246号線までの間が大きな一つの池になってしまっています。
これは7:30の状態。これでも水位はピーク時より数十cm下がっているのです。
▲緑のかけ橋から北側(上流側)を見る
反対側を見てみましょう。
国道246号線高架下付近まで水があります。
▲同じところから見た水車小屋
水車小屋はご覧のとおり。
平常時にここへ行き、どこまで水位が上がったか、この写真と見比べてみてください。
今回は大丈夫だったようですが、水車小屋内が浅く浸水することもあるんです。
▲しらかし広場としらかしの池
しらかし広場は完全に水没し、ベンチが見えません。
しらかしの池にはり出す、ふれあいスージも見えません。
▲センニンソウ
しらかし広場にあるセンニンソウも下の方は水浸し。
▲展望デッキから
池を西側から見渡す展望デッキに来ました。
水面がとても近く感じます。
左上に見える緑は、中洲のヤナギです。
▲池の東側のソメイヨシノ
ソメイヨシノは垂れ下がった枝が水に浸かっています。
▲しらかしの池南端
池の南端の東西をつなぐ歩道も完全に水没。
左がしらかしの池、右が越流堰です。
実は、奥の排水路から越流堰側に流れ込んだ水が、しらかしの池側に流れ込みます。
つまりこの写真の右から左に水が溢れていくのです。
きっとそれは、皆さんの想像とは逆方向への流れでしょう。
逆流するところがすごいのですが、今回は見られませんでした。
▲越流堰
最後に越流堰を見てみましょう。
私が到着した時にはすでに水位が下がり始めていました。
ゴミが線状に付着している部分まで水位が上がったことが分かります。
以前は越流堰ギリギリまで水位が上がったこともありました。
この後どんどん水位が下がり、ふれあいステージの床面も露出しました。
水位が上がるのも早いのですが、水位が下がるのも早いのです。
泉の森の水辺は、このようにして引地川の氾濫を防いでいます。
皆さんの憩いの場である泉の森も緊急時には別の働きをしているというお話でした。