今日の午前中のことなのですが、自然観察センターの裏の林で
メスの幼鳥と思われるツミが獲物をさばいているのを職員が見つけたのです。
私もカメラを持って見に行きました。
▲獲物を食べるツミ(タカ科)
ツミは、この辺りで見られる猛禽類としてはもっとも小さく、
オスはヒヨドリくらい、メスはハトくらいの大きさしかありません。
食べていたのはキジバトですので、自分の体と同じくらいの獲物を
捕まえたということですね。
1時間ちょっと食べたのち、ツミは獲物を残したまま飛び去ったそうです。
かなり時間が経っても戻ってくる様子がなかったので見に行くと、
そこには羽毛が落ちているだけで、食べ残しのハトの体はありませんでした。
▲ツミの食痕(キジバト)
ツミが知らぬ間に戻ってきて持って行ったのか、
あるいはネコかカラスが持って行ったのかもしれませんね。
ツミは街路樹などにも営巣するといいますから、実はもっとも身近な猛禽類なのでしょう。
しかし、いるはずなのに姿はあまり見ません。
泉の森では昨冬、上空を飛ぶツミを何度も見ましたので、
少なくとも冬の泉の森ではそれほど珍しい鳥ではないと思います。
冬になったら、上空も気にしていると、ツミに出会えるかもしれませんよ。