今日の午前中は、短時間に激しく雨が降りました。
貯水池の機能があるしらかしの池周辺は(上草柳調整池)一時冠水したため、現在水辺への立ち入りは出来ません。
(安全が確認できましたら、開放いたします)
今、湿生植物園で見頃を迎えているタコノアシは、湿地や氾濫原とよばれる場所に生育する植物です。
河川改修や護岸工事によって、本来の自生地が失われ、環境省のレッドデータでは準絶滅危惧(NT)に指定されています。
タコノアシ(蛸の足)の由来は、花序の様子を吸盤の並んだタコの足に見立てたそうです。
花の時期はそれほど似ていませんが、秋に全草が真っ赤に紅葉すると、まさに「茹でダコ」状態で、面白い名前をつけたな~と実感します。
かつては身近な湿地や川原などで見られたタコノアシ。
湿生植物園では、ボランティアさんと大切に保全しています。
今年もたくさん花をつけてくれて、本当に良かったです。
~黄色い葯のついた雄しべ(10個)と白い雌しべ(5個)。花弁はありません~
~タコノアシの傍らでは、翅の傷んだベニシジミが。長生きの証拠ですね^^~
湿生植物園の東側の木にはクズが絡みつき、鮮やかな花を咲かせていました。
9月頃までが花期の夏の植物です。
赤紫色の花は香りが良く、ぶどうのような甘い香りがします。
河川の土手などでも良く花を見れますので、目線の高さの花を見つけたら、ぜひ匂いを嗅いでみてください。
昼すぎに一度雨が降りましたが、今は晴れ間が見え、セミも元気に鳴いています。
秋雨前線がやってきているようですね。来週あたりには、涼しい秋の雰囲気になってくれればいいのですが。
※泉の森の動植物は、採集出来ません。
花の摘み取りなどもご遠慮ください。