だいぶ春らしくなってきましたね。
というか最近は初夏のような陽気です。
この陽気に誘われて虫たちがだいぶ増えてきました。
▲クマバチ(ミツバチ科)のオス
この時期になると、ずんぐりした黒くて大きなハチが、よく空中の1点にとどまるように飛んでいますね。
黄色い胸がフワフワした感じのこのハチはクマバチ(別名キムネクマバチ)です。
この飛び方をするのはオスで、メスが通りかかるのを待っているのです。
ハチの針は産卵管が変化したものですので、オスは刺しません。
大きくて怖いですが、実は安全なんです。
でも、刺さないと分かっていても、やっぱりちょっと怖いですよね。
▲キアシナガバチ(スズメバチ科)の女王
続いてもハチです。
こちらは巣の材料となる木の柱をかじりとっているキアシナガバチの女王蜂。
今は冬を越した女王が1頭で巣を作っている時期です。
▲コクワガタ(クワガタムシ科)のオス
4/13に、樹洞にひそむクワガタを見つけました。
コクワガタだろうとは思っていたのですが、
昨日引っ張りだしてみると、やっぱりコクワガタでした。
コクワガタは越冬して数年生きますが、それにしても早い活動開始です。
▲トゲヒゲトラカミキリ(カミキリムシ科)
今年は1月にカミキリを見ていますが 、あれは間もなく死んでしまう生き残りでした。
ちゃんと活動しているカミキリを見たのは昨日のこのカミキリが初めてです。
そして今日はヒメスギカミキリを見ました。
▲シマアメンボ(アメンボ科)
実は冬場でも毎日のように1~2頭見ていたのですが、シマアメンボが増えてきました。
越冬から明けてまた水辺に戻ってきたのです。
シマアメンボは成虫でも翅のないアメンボで(翅のあるものも時どき生まれます)、
体のしま模様が特徴的ですね。
他のアメンボと違い、流れの速い川でも生活することができます。
シマアメンボは遊びの小川に多いですよ。
▲ナナフシモドキ(ナナフシ科)の幼虫
最後はナナフシです。
卵からかえったばかりの今の時期はたくさんの幼虫を見ることができます。
この個体は左の後ろ足がありませんが、
この段階で取れたのなら、脱皮のたびに再生し、
成虫になる頃には他の足とほぼ同じ長さになることでしょう。
※泉の森は動植物の採集・採取禁止です。
お子さんの昆虫採集もできませんので、ご協力をお願いいたします。