2週間ぶりの自然情報の更新となりました。
その間ほとんど外に行けていないので、しばらくぶりに情報収集に森を歩きました。
梅雨入りしてどんより曇り空。季節柄、花の種類も少ない時期です。
キツリフネだけは見事に群生していて、鮮やかな黄色い花をゆらゆら揺らして目を楽しませてくれました。
~群生するキツリフネ~ 泉の森では数箇所にキツリフネポイントがあります
細い花柄の先にちょこんとつり下げられたキツリフネの花。花は3~4cm程度と大きめなので、目立ちますね。
今年は咲き出したのが少し早かったですが、花の最盛期はもう少し先。
これから夏に掛けて群生する様子を楽しんでいただけると思います。
~後姿も可愛いキツリフネ~ 花の脇の細いものが果実です.熟すと弾けて種子を飛ばします.
シリアゲムシも発見!ヤマトシリアゲのメスでした。
腹の先が少し上がっているのが分かりますか?メスはこの程度ですが、オスはまるでサソリのようにくるんと巻き上げています。
口吻が長く馬面の顔に、綺麗な翅を持つシリアゲムシですが、進化の歴史からいうと、かなり古い時代に誕生したグループのようです。
人間なんかに比べると大先輩!そう思うと、愛嬌のある馬面が、威厳のある顔に見えてきました。
エゴツルクビオトシブミの揺籃が沢山ありました。
体長数ミリの小さな虫が、エゴノキの葉一枚を丁寧に巻き上げて作ったものです。
中に卵を1つ産み落とし、卵から孵化した幼虫は内部の葉を食べて育ちます。
~エゴツルクビオトシブミの揺籃~ 右下の小さな虫がお母さん.1匹で大きな葉を巻き上げます.
茶色くなったのは古い揺籃。中で大きな幼虫に育っているか、蛹になっているかもしれません。
森の小さな職人が作る命のゆりかごです。見つけても取ったりしないで優しく見守ってくださいね。