5月になりました。新緑がまぶしい季節ですね。
この時期、森や公園、緑地を歩くと、緑の木々の中に真っ白に輝く花があります。
それはこの花の場合が多いかもしれません。
~ミズキ~ (水木) 北海道から九州の山野に生える落葉高木
直立した幹から水平に伸びた枝が段状になり、独特の樹形になります。
そのため、葉がない冬季でも樹形だけで見分けられる樹木です。
5月~6月に、小さな花の集まりを枝先にびっしりと付けた様子は、遠目でもとても目立ちます。
花を横から見ると、葉を下に垂らし、花を目立たせているように見えます。
ミズキの花には、ハナアブやハナムグリなど多くの昆虫がやって来ます。これは花を目立たせる工夫なのでしょうか。
小さな白い花、コゴメウツギも花期を迎えています。
落葉低木のコゴメウツギは、1~2mと背丈が低いので、手元で花をじっくり観察できます。
白い花弁と、中央の雄しべの黄色のコントラストが可愛い花です。
~コゴメウツギ~ (小米空木)
図鑑には、「ウツギ(空木)に似た花を、くだけた米に見立てた」とありますが、つぼみを見てみると、こちらも小さなお米粒のように見えます。
でも、細かく分かれた枝先にびっしり付いた花は、やはり「くだけた米」にも見えてきますね。
ウグイスカグラの果実が熟してきました。小さなさくらんぼのような赤い実が可愛らしいですね。
森歩きが気持ちのいい季節ですが、虫たちも元気に活動している季節でもあります。
なるべく肌を露出しない服装でお越しください。