湿生植物園で、チガヤ<千茅>の出穂が始まりました。
チガヤというと、白くてふわふわした穂を風に揺らす姿を思い浮かべますが、この時期はこのような地味な姿です。
穂から飛び出たものは、葯と花柱。つまりこの状態がチガヤの花が咲いている状態です。
出始めの穂は色が薄く、少し経つと葯の色が濃くなりました。日々変化する様子は、見ていて面白いです。
空き地や草むらなどでよく目にするオオイヌノフグリ<大犬の陰嚢>は、青色の花が可愛らしいですね。
でも、不思議な名前だと思いませんか?ちょっと可哀そうな名前・・・??
名前の由来となったのは、果実の形です。今日は可愛い果実を見つけました。
確かに・・・ぴったりの名前が付いているんだな、、と妙に納得。
どこにでもある植物ですので、ぜひ犬の○○に似た果実を探してみてください。
オオイヌノフグリの傍らでは、コハコベ<小繁縷>の白い花も沢山咲いていました。
カキドオシ<垣通し>は少し湿ったところが好きで、腎臓形の丸っこい葉の下に、唇形の花を付けています。
地面を覆いつくすように広がるので、庭いじりをする方には厄介者の植物かもしれませんね。
ミツバウツギ<三葉空木>の白い蕾が膨らんできました。
泉の森では5月の花というイメージです。青空に映える黄緑色の葉と、真っ白な花が清々しい樹木です。
この花は、昆虫たちも大好きな花です。
チョウが長いストロー(口吻)を伸ばして、花の奥にある蜜を吸う様子を観察できますよ。
ただ、泉の森では生きものを採ることはできませんので、網を振ったりせず、そっと観察してくださいね。