今日は風が強いですが、久々に傘の出番はなく済みそうです。
日差しは弱いので、タンポポの花は閉じ気味であまり元気はありません。
綺麗に開いていたタンポポに、ヤブキリの赤ちゃんがいました。
もぐもぐもぐ・・・ヤブキリの赤ちゃんはタンポポの花が好物。生まれたばかりの小さな幼虫が、花粉や柱頭の部分を食べていました。
~タンポポとヤブキリの赤ちゃん~ 花と比較すると小ささが分かります.
緑が増えてきた地面には、キランソウの紫色と、キュウリグサの空色が輝いています。
~地面に張り付くキランソウ(左)、2~3ミリと一際小型の花のキュウリグサ(右)~
飛んできたキタテハは、茶色い部分を選んでとまります。
緑の草の上にいるより、ずっと目立たないことを知っているのですね。
~キタテハ~
~越冬個体のため、翅がぼろぼろです~
ヒシバッタも茶色い地面が好きですが、今日はコンクリートの上にいました。
やはり目立たない場所を知っているみたいです。
~ヒシバッタ~
~上から見るとひし形のヒシバッタ~ 見事な保護色です
ピューンと飛んできて、高速でホバリングをするビロウドツリアブ。花の受粉を助けてくれる昆虫です。
この子はオスで、近づくほかの個体を激しく追い払っていました。
~ビロウドツリアブ~ 目にも止まらぬ速さでホバリングをしています
カラスノエンドウには、アリが行ったり来たり・・・時々花の下の部分でじっとしています。
そこには蜜を出す「腺体」という部分があり、カラスノエンドウはこの蜜でアリを呼び寄せています。
アリに、葉を食べに来る虫を追い払ってもらう目的のようです。頼もしいガードマンですね。
~カラスノエンドウと、蜜を舐めにきたアリさん~ 「美味しい」という表情に見えませんか? ↑
アリの行き交う場所に、アリにそっくりの別の生きもの・・・アオオビハエトリという小さなクモがいました。
~アオオビハエトリ~ 光に当たるとキラキラ輝く美しいクモ
アオオビハエトリは、実はアリが大好物。アリを狙って捕食しているクモです。
この時も、自分の体の半分ほどのアリを捕まえて、毒の出る牙で噛み付いていました。
平和に見える春の草むらでは、小さな生きものたちの生きる工夫や命の営みがありました。
じっくり目を凝らすとはじめて見えてくる世界ですね。