すっかり涼しく、秋らしくなってきましたね。
この時期、泉の森ではさまざまな木の実(果実)が見られます。
それらのうちいくつかを紹介しましょう。
▲イイギリ(ヤナギ科)
秋の泉の森でもっとも目立つのが、水車小屋の脇で赤い実をたわわにつけるイイギリではないでしょうか。
イイギリの実が目立ってくると、たくさんの来園者の方にあの木は何かと聞かれるようになります。
この木は2年に一度しか実をつけないのですが、今年はちょうど実がなる年。
今はまだ葉が残っていますが、しばらくすると葉が落ち、赤い実がもっと目立つようになります。
▲クサギ(シソ科)
花が終わっても赤い萼(がく)が残り、その中心に実をつけるクサギ。
この実は最初は白く、ついで水色から紺色になり、最後はご覧のように青黒くなります。
もう実の数は少なくなってきていますが、まだ見られます。
▲マユミ(ニシキギ科)
ピンク色の果皮が割れ、中から4つの赤い種(種子)が出てくるマユミ。
この種は鳥たちの大好物です。
メジロやコゲラなどの小鳥たちがマユミの木を訪れる姿も見られることでしょう。
▲ガマズミ(レンプクソウ科)
小さな赤い実をたくさんつけるのがガマズミ。
真っ赤な実はとても鮮やかで綺麗です。
▲ムラサキシキブ(シソ科)
紫色の小さな実をつけるムラサキシキブ。
枝先はご覧のように何段ものリング状に実がつきます。
実が紫色になる木は多くないので、貴重な存在かもしれません。
今回紹介した木のうち、イイギリだけは泉の森に1本しかありません。
他の木は園内のあちこちにありますので探してみてください。
ガマズミとムラサキシキブは自然観察センターの庭にもありますよ。