最近、「カラスの雛が落ちていて、親鳥がさわいで危ない」という
ご報告を時どきいただきます。
今日もしらかし広場にカラスの雛が落ちていると、
知らせてくださった方がいました。
▲ハシボソガラス(カラス科)の雛
行ってみると、そこにいたのはハシボソガラスの雛でした。
うまく飛べなかったので巣立ち直後の雛だったのでしょう。
巣立っているのですから「落ちていた」という表現は正しくないかもしれませんね。
先日はハシブトガラスの、まだ目も開いていない雛が落ちていました。
こういう時は親鳥が興奮状態にあります。
▲雛に近づく人を威嚇するハシボソガラスの親鳥
人が近づくと大きな声で鳴いてさわぎ立て、場合によっては攻撃してくることがあります。
落ちている雛を見つけても、むやみに近づかず、その場を離れるようにしましょう。
また、2羽のカラスが騒いでいたら、姿は見えなくても近くに雛がいるかもしれません。
こんな時もその場を立ち去りましょう。
鳥の雛はまだあまり飛べない状態で巣立ち、親が巣外で育て続けることがあります。
うまく飛べないからと言って、保護しようとしてはいけないのです。
これはカラスに限ったことではありません。
詳しくはコチラ→野鳥に関するご質問(日本野鳥の会のホームページ)をご覧ください。