自然観察センター・しらかしのいえの前庭にはムクロジの木があります。
そのムクロジが現在開花しており、さまざまな昆虫が集まっています。
▲ムクロジ(ムクロジ科)の花
ちょっと目立たなない、地味な花です。
▲花のアップ
アップにしても派手さはないですね。
この花に集まっている虫の多くはハチです。
▲ニホンミツバチ(ミツバチ科)の働き蜂
これはトウヨウミツバチの日本亜種、いわゆるニホンミツバチです。
▲セイヨウミツバチ(ミツバチ科)の働き蜂
そしてこちらが養蜂のためにヨーロッパから導入されたセイヨウミツバチ。
ニホンミツバチは黒っぽく、セイヨウミツバチは黄色っぽいので、
慣れれば見分けることができますが、中には中間的な色で判断に迷うものもいます。
▲クマバチ(ミツバチ科)のメス
大きくて、黒くて丸い感じのクマバチもたくさんいます。
以前紹介したものは複眼が大きなオスでしたが、これはメスです。
▲コマルハナバチ(ミツバチ科)のオス
マルハナバチの仲間は数種類来ています。
ハチはこの他にも小さなハナバチの仲間なども見ることができます。
これらの他に、天気が良ければ甲虫の仲間が見られることもありますよ。
ムクロジの花はポロポロと落ちやすいのですが、虫が集まっていると彼らが花を落とすので、
ムクロジの周りでは「パラパラ」と、まるで雨でも降っているかのような音がしています。
その音を聞いていると、見えないけれど上の方にもたくさんの虫が来ているんだなぁと感じます。
自然観察センターにおいでの際には、庭のムクロジも覗いてみてください。
その際は足もとのネジバナなどの野草を踏まないよう、お気をつけくださいね。