5月中旬のことでした。
自然観察センター2階の展望デッキの出入り口のすぐそばにキアシナガバチの巣が見つかりました。
アシナガバチはスズメバチと比べればおとなしいですが、この場所はいけません。
そこで、以前から温めていた計画を実行することにしました。
それは、室内から見える場所に移植して安全に観察しようというもの。
見つけてすぐに移植したのですが、当時は女王蜂1匹のみ。
見てもあまり面白くないので公開はしていませんでした。
しかし働き蜂も増えてきて見ごたえある状態になってきましたので、満を持しての公開です!
▲安全に観察できる場所に移植したキアシナガバチの巣
展示場所は、自然観察センター2階の、非常口の隣の小窓です。
いろいろ工夫して移植しました。
1匹しかいない女王蜂が巣を放棄してしまったらおしまいでしたが、なんとか定着してくれました。
▲展示状況
近づきすぎるとハチが興奮しますので、あまり近づけないようにさせていただいています。
タイミングが良ければ、働き蜂が幼虫に与えるエサを肉団子にして持ってきたところや、巣を増築しているところを見られるかも知れません。
自然のままの姿をガラス越しに安全に観察できるのでオススメです。
▲現在の巣の状態
現在は女王蜂と働き蜂を合わせて10匹くらいいます。
外に働きに出ているハチも多いので、全員集合のところはなかなか見られないでしょう。
現在何匹いるのか、私もよく分かっていません。
▲採集時の巣の状態(5/15撮影)
こちらが採集する直前の巣の写真です。
1か月でかなり大きくなりましたよね。
今後、ますます大きくなりますよ。
そして秋になったら新しい女王蜂や雄蜂がたくさん見られるはずです。
しかしアシナガバチの巣を襲うヒメスズメバチというスズメバチがいます。
もしかしたら途中でそれに襲われてしまうかもしれません。
自然のことは分かりませんからね。
みんなで見守っていきましょう。