おとといのことです。
ボランティアさんが森でモズの「はやにえ」を見つけて教えてくれました。
ところで、モズのはやにえってご存知ですか?
モズは肉食で、昆虫や両生・爬虫類などの小動物を食べます。
その獲物を枝などに刺しておく習性があり、刺されたものを「はやにえ」というのです。
冬季の餌不足に備えて貯食をしているのだと言われているんですよ。
今回見つかったのはカナヘビでした。
▲はやにえにされたニホンカナヘビ(カナヘビ科)
▲顔のアップ
かなり乾燥していますので今シーズンではなく昨シーズンのもののように見えます。
はやにえにしたのはいいですが、忘れてしまったのでしょうか?
実は、このように食べられずに残っているはやにえも少なくありません。
さて、せっかくなので私が今シーズン見つけた他のはやにえも紹介しましょう。
▲はやにえにされたウシガエル(アカガエル科)
これは自然観察センターの庭にあったカエルのはやにえです。
調べたら模様からウシガエルと分かりました。
小さいので上陸したてのカエルだったのでしょう。
これも昨シーズン以前にはやにえにされ、忘れ去られたもののようです。
▲はやにえにされたコバネイナゴ(バッタ科)
これは遊びの小川のミカンの1種の木にあったイナゴのはやにえ。
全部で3つのイナゴがはやにえにされていましたが、今はもうなくなりました。
しかしモズが食べたのか、他の鳥が食べたのかは分かりません。
▲センター前あたりを縄張りにしているモズのメス
これらイナゴをはやにえにしたのはこの個体のはず。
可愛い顔をしていますが、モズは獰猛なんです。
この他にもカマキリやムカデ、時には魚、ごくまれに小鳥がはやにえにされます。
皆さんもモズを見つけたら、近くの木ではやにえを探してみませんか?