おとといの雪で心配になったのが、成虫越冬している蝶たちです。
見回ってみると、案の定影響が出ていました。
まずムラサキツバメは私の知っているほとんどの越冬集団が消滅しました。
葉に積もった雪とともに落ちてしまったのでしょうか?
あるいは強かった風に飛ばされてしまったのでしょうか?
かろうじて残っていたのが1/5に紹介したこちらの集団です(以前の写真です)。
▲トウネズミモチのムラサキツバメ越冬集団(12/29撮影)
年末に撮ったこの写真に写っていたカメムシは見当たりませんでした。も一緒にいました(1/21確認)。
しかしこの木は伐採予定なので継続観察はできません。
私の知らない集団がまだ残っていることを祈りたいです。
そして11/5から観察していたウラギンシジミなのですが……
▲ヒサカキ葉裏のウラギンシジミ(12/31撮影)
雪の前まではいたのですが雪の翌日の昨日は見当たりませんでした。
落ちたのかもしれないと思い今日の午後に地面を探すと、いました!
雪で落ちたのか風で落ちたのか分かりませんが、
生きていたので(オスでしたよ)、
もといた場所の近くにつかまらせました。
体力はまだ残っているでしょうか?
ウラギンシジミは年末に他にも8頭見つけていまして、
それらのうち1頭は地面に落ちて死んでおり(鳥にかじられたような翅の傷みあり)、
1頭は行方不明ですが、6頭は今日も健在でした(写真は年末に撮ったものです)。
▲現在も葉裏で越冬中のウラギンシジミたち(12/31撮影)
写真にならないような所で越冬しているものが多く、他はお見せできないのが残念です。
おもしろいのは、ムラサキツバメのような集団は形成しないものの、
同じ木で複数の個体が越冬しているのがあることです。
「どうしてこの木がいいの? 隣じゃいけないの?」と思ってしまうのですが、
何か越冬場所として選ばれる条件があるのでしょうね。
左上写真の木はアオキなのですが、この木には3頭もいたんですよ
(うち1頭が上記の行方不明なのですが)。
ウラギンシジミは今朝も1頭見つけましたので、
引き続き観察したいと思います。