冬は昆虫の姿を見かけませんよね。
でも、よ~く探せば、いろいろなところで見つけることができます。
一番手っ取り早いのは樹名板を裏返すことです。
▲樹名板の裏に潜むクサギカメムシ(12/29撮影)
幹が太く、樹皮に密着しているような樹名板の裏でよく冬を越しています。
風通しの良さそうな樹名板の裏にはいません。
木の幹を丹念に見ていくと…
▲クヌギカメムシ類の雌(左:1/8撮影)と卵(右:1/13撮影)
クヌギの樹皮の隙間などに卵を生むクヌギカメムシ類です。
おそらくヘラクヌギカメムシだと思います。
本来は緑色の虫ですが、秋深くなると赤っぽくなります。
成虫で冬は越せないので、そろそろ寿命ですね。
卵はゼリー状のものに覆われています。
▲ヨコヅナサシガメの幼虫(1/13撮影)
樹皮の隙間に密集するように冬を越しているカメムシの仲間です。
▲カワゲラの仲間(左:12/31撮影、右:1/13撮影)
オナシカワゲラの仲間だと思うのですが、種名は分かりません。
この仲間は3月くらいから見られるものがいるようなので、
暖冬の影響でちょっと早めの発生だったのでしょう。
木箱の中には…
▲木箱の中で冬を越すコノシタウマ(12/31撮影)
隙間のある木箱を開けてみると、
中にはカマドウマの成虫と幼虫がたくさんいました。
後ろ足のトゲの生え方からコノシタウマと分かりました。
夜に泉の森を歩いたら、樹洞の周りにもたくさん出てきていましたよ。
このように、根気よく探せば冬でもたくさんの虫に出会えます。
そんな冬を越している虫などの生きものたちを探すのが、
佐々木洋さんによる2/6(土)のプロナチュラリストの観察会
「冬越しの生きもの」です。
定員30人なのですが、だいぶ埋まってきています。
興味のある方はお早めに申し込みください。
詳しくはこちらを。