先日の自然情報でご紹介したウバユリが咲きました。(2015.7.19~ウバユリとお願い~)
ウバユリ (姥百合) ユリ科
山野の林内に生える多年草で、高さは60~1メートルほどになります。7月~8月の夏の盛りに花を咲かせます。
ヤマユリに比べると少し控えめな印象のウバユリ。横向きに咲く花は緑がかった白で、あまり開きません。
名前は、花の頃に葉が枯れてくるため歯(葉)がないことを「姥」に例えたそうです。
鼻を近づけると、うっすらと爽やかな香りがしました。香りまでヤマユリより控えめですね。
泉の森の8月を彩るキツネノカミソリも咲きはじめました。
ヒガンバナの仲間のキツネノカミソリは、春に葉が伸び栄養を蓄えます。そして夏に葉が枯れると、花茎を伸ばして花を咲かせます。
花の根元を見ても、確かに葉はありません。
今咲いてるのは山野草園ですが、くぬぎの森の斜面でも毎年花が見られます。オレンジ色が綺麗ですね。
森を抜けて水辺に出ると、かなり強い芳香が鼻をくすぐりました。見ると、クサギが満開でした。
数メートル離れていても香るほど、強い香りです。チョウにも人気の花で、モンキチョウなどの大型チョウが沢山集まり、蜜でエネルギーを補給していました。
~びっしりと花をつけたクサギ~ 日陰の株はまだつぼみでした(右)
湿生植物園の脇ではコバギボウシが涼やかに咲いています。周囲ではニイニイゼミが細い声でチーーー♪と鳴き、すっかり夏の装いの泉の森です。