今日は梅雨明けが発表されました。今後は夕立と猛暑に注意する日が続きそうです。
泉の森も、木陰の少ない水辺は近づくのをためらうほどの暑さです。日中は猛暑日だったのではないでしょうか。
森の中も暑かったですが、直射日光がない分、日向と比べると少しは涼しいです。
そろそろかな・・・と森に咲くウバユリの様子を見に行きましたが、まだ咲いている株はありませんでした。
~花芽の上がってきた株~ 全体に、このような状態の株が多かったです
泉の森の北側に、「ウバユリ群生地」という名の場所があります。以前は多かったようですが、最近はこの場所で群生と呼べるほどのウバユリは咲きません。
少し前に、しらかしのいえのボランティア・植物調査班の皆さんが、ウバユリが育ちやすいように保全作業を行ないました。
その甲斐あって、花芽の上がったウバユリが群生と呼べるような状態で生えていました。
つぼみが見えてきている株もありましたが、開花まではあと少し時間が掛かりそうです。
お近くの方はぜひ毎日チェックして、開花していたら「咲いたよ」としらかしのいえにも教えてくださいね。
~つぼみ~
山野草園では、フシグロセンノウが朱赤色の花を咲かせています。
ヤマユリも咲き出しました。離れたところまで、甘い香りが漂ってきました。
~野草園整備の際に植えられたフシグロセンノウ(本来は山地に生えます)、ヤマユリは自生種です~
泉の森は、大和市に残る貴重な自然を保全している森ですので、園路を外れて歩くことや、動植物を持ち帰ることはできません。
けれど、野草の時期になると柵を乗り越えて森内に侵入した跡があったり、夏休みになると昆虫採集目的と思われる森を荒らす行為(積んである木をひっくり返したり、樹皮を傷つけたり…)が目に付くようになります。
お花は園路からでも十分鑑賞できます。高価なカメラでなくても、コンパクトデジカメの望遠機能があれば、大きく写すこともできます。(今日は全てコンデジの望遠で撮っています)
昆虫を欲しいのは分かりますが、一日何千人もやってくる方達が全員虫を持って帰ったら…?あっという間に泉の森は生き物のいない森になってしまいます。
都市化が進み、自由に虫を採ったり、林の中を駆け回ったりする場所がなくなった時代です。
そういう体験をしたいのは分かりますが、泉の森は市民の皆さんが同じように森の空気を感じ、そこに生える草花を愛で、そこに生きる昆虫などを観察し続けられるように、マナーを守って利用していただければと思います。