梅雨真っ只中の6月27日(土)に、自然観察センターの行事「草木染め~トウネズミモチで染めよう~」が開催されました。参加者は少なかったですが、心配していた雨にも降られず、少人数で和気あいあいと草木染めを楽しみました。
今年で3年目の草木染め。年に2回、季節と植物を変えて実施しています。
初夏の今回は、扱いやすいトウネズミモチを材料に使いました。
毎回統一しているテーマが、「外来種の植物を使う」ということ。
泉の森は動植物の採集は禁止ですが、減らしていきたい外来種については、行事などで積極的に利用しています。
トウネズミモチも、森のあちこちで高木化し困っているので、少しでも減らすために使いました。
~公園などに生えるトウネズミモチ~
ちょうど花の時期を迎え、つぼみをびっしり付けていたトウネズミモチは、枝を切り材料にしました。
もう一種類、水辺に植栽された「キショウブ」も、河川などに流出して増え問題になっているため、材料に使いました。
~材料集め~ お手伝いに来てくれたガイド部会のNさんも、植物の解説をしてくれました(中央・右)
材料を集めたら、それぞれ鍋に入れて汁を煮出します。その間にハンカチを折ったり結んだり…仕上がりをイメージしながら、好きな「絞り」模様を入れました。
そのハンカチを、植物を煮出した染液に入れてしばらく煮て、さらに色を定着させる媒染という工程を経ると…
真っ白だったハンカチが、素敵な色と絞りの入ったハンカチに染め上がりました!
定番のトウネズミモチの他、初めての試みだったキショウブも予想外の素敵な色に染まり、皆さんうれしそうにご自分たちの作品を見比べていました。
私はキショウブ×ミョウバン媒染が、優しい色合いで綺麗だと思いました。
この草木染めは、次回は2015年10月24日(土)に行なう予定です。使う植物はまた別の外来種です。
楽しみながら環境保全にも貢献できて、素敵なハンカチのお土産もつく…ワンコインで参加できますので、ぜひ沢山の方に来ていただければな、と思います。
参加者の皆さん、お手伝いのNさん、そしてお湯を沸かしてくださった環境管理部会のNさん、ありがとうございました。