新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、年明けの1月2日、当館で飼育している生き物にエサをあげにきました。
暖かかったので園内で虫探しをしてみたところ、多くのバッタを見ることができたのです。
今日はそれらを紹介しましょう。
▲コバネイナゴ♀
水辺周りにたくさんいたのがコバネイナゴです。
毎年紹介していますが、コバネイナゴは卵越冬です。
成虫は冬を越せません。
しかしこの時期まで生き残っているのは、やはり温暖化の影響なのでしょう。
今年は例年になく多くのイナゴが生き残っていて驚きました。
▲オンブバッタ(オンブバッタ科)♀
同じ場所で見つけたオンブバッタ。
例年は何匹か見るのですが、残念ながら今年はこの1匹しか見つかりませんでした。
オンブバッタも卵越冬、成虫は冬を越せません。
▲オオカマキリ(カマキリ科)♀
そして驚いたのがオオカマキリが生き残っていたこと。
昨年は生き残りのコカマキリを見つけたので今年も期待していました。
ところがそれより大きな(寒さには弱いであろう)オオカマキリがいたのです。
トウカエデの幹にとまったまま死んでいるのかと思いきや、つつくと動きだしました。
▲威嚇するオオカマキリ♀
それどころか威嚇してくるではありませんか。
しかし動きはとても鈍いです。
この寒さではほとんど動かないだろうと、今日探してみましたが見当たりません。
どこかに行ったのか、はたまた鳥に食べられたのか……。
カマキリも卵越冬ですので、成虫では冬を越せません。
これらのバッタやカマキリは鳥たちの冬季の貴重なエサになることでしょう。
寒さに負けず生き残っている彼らが、鳥たちの命をつなぐのです。