夏はトンボの季節です!
しらかしの池やショウブ田、そして湿生植物園などの水辺ではたくさんのトンボが見られます。
今回は6月に入ってから見たトンボたちを紹介しましょう。
▲オオヤマトンボ(ヤマトンボ科)
しらかしの池の岸近くの水面上を行ったり来たりしている大きなトンボ。
黄色と黒なのでオニヤンマと思っている人もいるでしょうが、これはオオヤマトンボです。
大きさ(頭の先から尾の先まで)は78~92mm。
このトンボはとにかく目(複眼)の色が綺麗!
でも飛んでばかりなので撮るのは大変です。
▲コオニヤンマ(サナエトンボ科)
これまた黄色と黒の大きなトンボです。
オオヤマトンボと対照的で、こちらはとまってばかりいます。
このコオニヤンマ、名前にヤンマとつきますがヤンマの仲間ではなくサナエトンボの仲間。
大きさ75~93mmで、体に対して目が小さいのが特徴です。
▲ウチワヤンマ(サナエトンボ科)
尾(腹部先端)がうちわのように広がっているウチワヤンマ。
これもヤンマではなくサナエトンボの仲間です。
大きさは70~87mm。
この独特のとまりかたで、すぐにそれと分かります。
このウチワヤンマは大和市では珍しく、ボランティアさんの調査では2011年以降記録がありません。
それを今年はこれまでに3回見てます(今日も見ました)。
ヤゴのぬけがらも3つ見つけていますので、今年は当たり年のようです。
▲クロスジギンヤンマ(ヤンマ科)のオス
今までの3種類とは一見して色が違うクロスジギンヤンマ。
これは正真正銘ヤンマです。大きさは64~87mm。
どちらかというと薄暗くて小さな池が好きですが、今年はしらかしの池によく来ています。
泉の森には近縁のギンヤンマもいますが、それは胸の黒い筋がありません。
今年はまだギンヤンマを見ていないのですが、そろそろ登場するでしょう。
▲シオカラトンボ(トンボ科)のオス
▲シオカラトンボのメス
名前がもっとも知られているトンボの1つがシオカラトンボでしょう。
大きさは47~61mm。
成熟したオスは粉をふいて薄い水色になります。
メスや未熟なオスは黄色っぽく、ムギワラトンボと呼ばれることもあります。
▲オオシオカラトンボ(トンボ科)のオス
成熟したオスが濃い水色になるオオシオカラトンボ。
シオカラトンボとは目の色も違います。
大きさは49~61mm。
写真では見にくいですが、翅の付け根が黒いのも特徴です。
▲コフキトンボ(トンボ科)のオス
こちらもシオカラトンボに似ていますが、からだが小さくて太い感じです。
胸の筋が特徴で、大きさは37~48mm。
メスは黄色っぽいのですが、時どき翅に黒い帯が入るものもいます。
▲コシアキトンボ(トンボ科)のオス
黒い体で腰のように見える部分が白いのがコシアキトンボ。
背景が暗いところを飛んでいると、腰の白い部分だけが浮いているように見えます。
大きさは40~50mm。
メスや未熟なオスの腰は純白ではなく黄色みがかっています。
▲ショウジョウトンボ(トンボ科)のオス
成熟したオスが真っ赤になるのがショウジョウトンボ。
でもアカトンボの仲間(アカネ類)ではありません。
大きさは38~55mm。
ショウジョウトンボは今日が今年の(個人的な)初見でした。
▲アオモンイトトンボ(イトトンボ科)のオス
▲アオモンイトトンボの交尾(上がオスで下がメス)
小さなイトトンボの仲間でよく見るのがアオモンイトトンボ。
緑色や水色が綺麗です。
大きさは29~38mm。
メスはオレンジ色(未熟)やくすんだ緑色(成熟)なのですが、時どきオスと同じ色のものがいます。
交尾写真のメスは、そのオス型のメスです。
泉の森にはよく似たアジアイトトンボもいます。
いかがでしたでしょうか?
泉の森にはいろいろなトンボがいることがお分かりいただけたでしょう。
そろそろ日本最大のトンボであるオニヤンマも現れるはずです。
また機会があったらトンボの紹介をいたしましょう。
※泉の森は採集禁止です。
一時的につかまえて観察するのはかまいませんが、最後には必ず逃してください。