ヤマアカガエルの展示は終了しました。
私たちは外来種捕獲のため、いくつかの池にトラップ(わな)を仕掛けています。
そして毎日のようにアメリカザリガニやカワリヌマエビ、ドンコなどが入ります。
こうして採れた外来種は、展示したり、展示中の他の生物の餌にしたりしています。
ところが今日、そのトラップに貴重な在来種であるヤマアカガエルが入っていたのです!
▲ヤマアカガエル(アカガエル科)
アカガエルの仲間はヒキガエルの仲間と同様、普段は森で暮らしており、あまり水辺にはいません。
アカガエルは水底で越冬するので、この個体は早めに水辺に来たのでしょうか?
春が近くなるといったん目覚めて繁殖活動をし、また春まで眠りにつくそうです。
▲上から見たところ
背中と脇腹の境目の線(背側線隆条といいます)を見てください。
これが目の後ろで折れ曲がるのがヤマアカガエルの特徴です。
以前は泉の森にもたくさんいたというヤマアカガエル。
この何年かは姿を見せなかったので、いなくなってしまったと思われていました。
しかし今年の2月、久しぶりに池に姿を見せ、生息していることが確認できたのです。
https://www.yamato-zaidan.or.jp/archives/87455
そして今回の捕獲。泉の森でもほそぼそと暮らしているのですね。
このアカガエル、せっかくですから少しの間展示することにしました。
冬になる前に池に戻しますので、期間限定の展示です。