7月30日(日)ごろから、旧北島家で飼育中のカイコが繭(まゆ)を作り始めました。下の写真に写っている格子状の道具はマブシといって、カイコに繭を作らせるための人工の巣です。四角い小部屋がたくさんあり、そのなかに白い繭が収まっています。
カイコの幼虫はクワの葉をたくさん食べて、脱皮をくりかえして成長します。そして…
成熟した幼虫は体色があめ色に変わり、糸を吐くようになります。これを熟蚕(じゅくさん)といい、この段階でマブシに移して繭作りをさせます。
繭作りは2日ほどかかり、初めのうちは薄い繭のなかで糸を吐く熟蚕の姿が観察できます。
今年の飼育展示用のカイコは7月7日に孵化したものですが、個体によって成長の早さに差が出ています。ここ数日は次々に繭作りを始めています。まだ5頭ほど幼虫が残っているので、この土日は繭作りが観察できそうです。