おととい、「変な虫」を紹介しましたが、今回は「変な幼虫」です。
▲イノコヅチカメノコハムシ(ハムシ科)の幼虫
このトゲトゲした幼虫はイノコヅチにいます。
左が頭なのですが。右に連なるちょっと白いものは脱皮殻なのです。
つまり、おしりの方に今までの脱皮殻をいくつもくっつけているのですね。
この幼虫は3つの殻をつけていることが分かるでしょう。
そして、時には脱皮殻を高く持ち上げます。
この写真ではあまり上がっていませんが、もっと上げることがあるんですよ。
どういう意味があるのでしょうね?
葉をムシャムシャ食べます。
顔を正面から見るとものすごくタレ目らしいのですが、こっちを向いてくれませんでした……。
ちなみに成虫はこんな姿。
カメノコハムシという名前の意味が分かるのではないでしょうか?
周りが透けてて綺麗ですよね。
▲シャチホコガ(シャチホコガ科)の幼虫
この、何がどうなっているのか分かりにくい虫は、ガの幼虫。
逆U字状になっていて、左が頭、右がおしりです。
名古屋城などのお城のてっぺんにある鯱(しゃちほこ)のようにのけぞっているので、シャチホコガと言います
(そういえば昨日、犬山城の鯱が落雷で破損してしまったというニュースがありましたね)。
この姿は、ちょっと遠くから見ると枯れ葉にそっくりです。
葉を食べている姿がこちら。
足が長くて、ちょっと不気味ですね……。
念のため言っておきますと、右が頭で、左がおしりです。
ちょっと脅かすと、上の写真の姿勢になります。
このシャチホコガの幼虫はエノキにいました。
ちょうど1か月前にも同じ木で別の幼虫を見ていますが、食樹はエノキだけではありません。
カエデやケヤキ、クルミなど、いろいろ食べるそうですよ。
いかがでしたか?
虫の世界も面白いと思いませんか?
※泉の森は動植物の採集・採取禁止です。
昆虫の持ち帰りもできません。観察するだけにしましょう。