しらかしの池は、60羽ほどいたヒドリガモが
4月5日から6日にかけての夜間に旅立ち、すっかり静かになっています。
カイツブリが巣を作っているという話はまだ聞きませんが、
バンは少し前に巣材を運んでいるのが目撃されているので、
現在抱卵中かもしれませんね。
池には時どき、彼らの「ケレッ」とか「クルル」という
鳴き交わしの声が響いています。
そんな今日の昼休み、池を覗きに行くと、
まだあまり大きくないアオダイショウが水面を泳いでいました。
▲アオダイショウ(ナミヘビ科)
池に張り出したふれあいステージに沿うように泳いでいましたので、
ステージから撮影しました。
すると泳ぐのをやめて浮かんでいるだけの状態になったのです。
私はカメラのファインダーを覗いていたので視界が狭く、
何が起こったのか分からなかったのですが、
隣で見ていた人が「バンが出てきた」と言います。
カメラを覗くのをやめると、確かにそばにバンがいます。
▲バン(クイナ科)
おそらくバンはヘビが巣に近づかないよう警戒して出てきたのではないでしょうか?
そしてアオダイショウのほうはバンが出てきて固まった?
バンはヘビを攻撃するようなことはなく、一定の距離を空けて注視しています。
しばらくするとアオダイショウはまた泳ぎ出し、
バンは同じ距離を保ちながら追いかけるようについていきました。
そしてアオダイショウが岸辺近くの草原に入ると、
安心したように離れ、もう1羽のもとへと戻っていったのです。
しらかしの池ではアオダイショウやシマヘビなど、泳いでいるヘビを時どき見ます。
特にアオダイショウは鳥の卵が大好物なヘビですので、
バンやカイツブリの巣を狙っているのかもしれませんね。
私たちは鳥の味方をしてしまいがちですが、
ヘビも一生懸命生きている、生態系の一員なのです。