おとといと昨日は日がさして、この時期としては暖かな陽気でしたね。
そんな日なら虫も活動しているはずですので、少し探してみました。
▲日光浴をするムラサキツバメ(シジミチョウ科)のメス
先日、成虫で越冬する蝶(ちょう)たちを紹介しましたが、
私が写真を撮った何日か後に、ムラサキツバメ越冬集団の多くが消滅してしまったそうです。
残っている集団を見に行ってみると、暖かかったので集団を離れ、
近くで翅を広げて日光浴している個体が多数いました。
餌のないこの時期にあまり動き回ると体力を消耗してしまうので、
無事に春を迎えられるか心配です……。
▲越冬中のキタキチョウ(シロチョウ科)
1/17に草のかげにとまっているキタキチョウを見つけ、
昨日も見に行ったら同じところにいましたので、
おそらくここで越冬しているのでしょうね。
低木の葉の裏で越冬するウラギンシジミや、
葉の表で集団越冬するムラサキツバメなどと違い、
草むらの中で越冬するキタキチョウやタテハチョウの仲間は見つけにくいです。
年明けにオンブバッタを見つけたところへ行ってみると……
▲オンブバッタ(オンブバッタ科)のメス
いました! 緑色型と褐色型の2頭のメスを見つけました。
前回は緑色型を紹介しましたので、今回は褐色型を載せます。
2頭とも日光で温かくなっているコンクリートの壁で暖をとっているようでしたよ。
しかし前回見たオスは見つかりませんでした。まだ生きているでしょうか。
さらに!
▲クビキリギス(キリギリス科)のメス
同じ場所でクビキリギスのメスを見つけました。
クビキリギスは成虫越冬をするキリギリスの仲間です。
暖かいので春と間違えて目覚めてしまったのでしょうか?
それにしても、まるで羽化したてのような鮮やかな緑色の個体でした。
この他に、ナナホシテントウは普通に活動していました。
あまりにも普通にいるので、うっかり写真を撮るのを忘れてしまいましたが、
昨日も少なくとも2頭が羽化していました。
明日は雪になるかもしれないそうですね。
オンブバッタたちはいつまで生きていられるか、
動き始めてしまった成虫越冬の虫たちは無事に冬を越せるか、
ちょっと心配になってしまいます。