この年末年始は、この時期としては暖かな陽気でしたね。
あれだけ暖かければ活動している昆虫もいるはずです。
そこで虫探しをしてみました。
▲ナナホシテントウ(テントウムシ科)
ナナホシテントウは成虫で越冬しますが、寒さにはかなり強いのか、
冬でも暖かい日には活動しています。
しかしテントウムシの餌はアブラムシです。アブラムシもいるのでしょうか?
▲左からナナホシテントウの終齢幼虫、蛹(さなぎ)、羽化したての成虫
ナナホシテントウは成虫だけでなく幼虫や蛹も見られました。
冬でも暖かい日が続いて蛹が成長すると羽化が見られます。
羽化したては翅が黄色で綺麗ですね。この後だんだん色がついて黒い紋も現れます。
バッタの仲間も見られました。
▲コバネイナゴ(バッタ科)のメス
去年も年明けまで生き残っていたコバネイナゴですが、今年も健在でした。
この日はメス1頭しか見なかったのですが、年末にはオスも見ています。
まだ複数の個体が生き残っているようです。
でも本来は緑色の体が、だいぶ茶色く変色していますね。
枯れ草が多い時期ですから、いい保護色になります。
▲オンブバッタ(オンブバッタ科)のメス(左)とオス(右)
去年は見つかりませんでしたが、今年はオンブバッタもいました。
このメスはまだ緑が鮮やかですね。オンブバッタには褐色型もいますが、褐色型のメスも見られました。
オスの方は緑色型が変色したもののようです。
バッタたちの餌は草の葉です。わずかに残った葉を食べて生きながらえているようです。
しかしコバネイナゴもオンブバッタも越冬するのは卵です。
せっかく年を越しましたが、ここで紹介した成虫たちは間もなくその一生を終えるでしょう。
寿命をまっとうできるか、その前に鳥などに食べられてしまうかは、分かりませんが。
昨日あたりからとても寒くなりました。
でもまた暖かい日があれば虫たちに出会えるかもしれませんよ。
実は、冬を選んで活動する虫もいます。
それについては、また日を改めて。