自然観察センター・しらかしのいえの庭にはメドハギというマメ科の植物があります。
1週間ほど前のことですが、ボランティアさんと庭にいたら、そのメドハギに蝶(ちょう)が産卵していました。
それがこちら。
▲キタキチョウ(シロチョウ科)の卵
ラグビーボールを縦に伸ばしたような形ですね。
あちこちの茎の先端付近についています。
産卵していたのはキタキチョウ。
少し前までは単にキチョウと呼ばれていたものですが、
研究によりキチョウは2種に分けられることが分かり、
この辺りに住むものはキタキチョウという名前になりました。
キタキチョウは成虫で越冬します。この卵は冬までに成虫になれるでしょうか?
それらの卵はまだ孵化(ふか=卵からかえること)していないのですが、
そのメドハギを今日のぞいてみると成虫がいました。
よく見れば羽化(うか=成虫になること)したての蝶だったのです。
▲羽化したてのキタキチョウ
蛹(さなぎ)の殻につかまっていますね。
その蛹は先端(頭の部分)がとがった独特の形をしています。
よく探せば蛹の時に見つけられたのでしょうが、見落としていました。
蛹は黄緑色なので、植物についているとなかなか見つからないのです。
このシーンを見て蛹を探してみましたが、他にはついていないようでした。
身近なところでも、人知れず生きものたちは暮らしているものですね。