8/17の夜間観察時には、我々が林内に取り付けた注意書きの裏で
大きな巣を作っていたムモンホソアシナガバチの巣も見つけました。
▲ムモンホソアシナガバチ(スズメバチ科)の巣
現在自然観察センターで展示している巣とは比べ物にならないくらい大きな巣です。
センターでは、2か月飼育していたオオスズメバチ女王が死に、
新たに展示をしたクマゼミも2日で死んでしまい、
昆虫コーナーが寂しくなっていましたので、本日、展示のため回収してきました。
そのまま放ってはおけない場所にある巣でしたので、殺さずに済んで良かったです。
すると……2日前(上の写真)よりはるかにハチが増えています!
よく見れば、新女王蜂と雄蜂がたくさんいるではありませんか!
これはいい展示になりそうです。
▲ムモンホソアシナガバチの新女王蜂(頭だけ見えている上の2頭は雄蜂)
女王蜂と働き蜂はどちらもメスで、色に違いはありませんが、
女王蜂のほうが大きく立派なので、近くで見れば分かると思います。
▲ムモンホソアシナガバチの雄蜂
雄蜂は顔が白くて触角が長いので、ひと目で分かると思います。
ハチの針は産卵管が変化したものなので、
産卵管自体を持たないオスには針もなく、刺すことはありません。
そう分かってはいても、なかなか触れるものではありませんけどね。
ムモンホソアシナガバチはとてもおとなしいハチで(個人の感想です)、
私はこの巣をハサミと水槽を片手に普段着で回収してきました。
ですから巣に近づいて観察してもあまり危険はないと思うのですが、
ハチのことをよく知っていないと、やはり危険です
(インターネットで調べると「攻撃性は高い」と書いてあることが多いようですし)。
自然観察センターに来れば、刺されるリスクなしで、間近で観察できます。
興味のある方は、ぜひお越しください。