カメムシと言えば、くさい匂いを出すことなどから、とかく嫌われがちですが、
中には可愛いかったり綺麗だったりするため人気のカメムシもいます。
その代表選手がこちら。
▲エサキモンキツノカメムシ(ツノカメムシ科)の交尾
背なか(正確には小楯板という部分です)に黄色いハートのマークがある
エサキモンキツノカメムシです。可愛いですよね♪
このエサキモンキツノカメムシ、実はもう1つ特徴があります。
それは子育てすること。
▲幼虫を守るエサキモンキツノカメムシのメス
左にたくさんいる小さくて黄色いのが幼虫です(普通はお腹の下に抱いています)。
子育てといっても餌をあげたりはせず、
幼虫が大きくなるまで外敵から守ってあげる程度です。
幼虫は自分で葉の汁を吸えますから、「子育て」というと大げさかもしれませんね。
ただ、アリなどが近づくと後翅を激しく震わせて追い払ったりするので、
頑張って子育てしているなぁ、という気になります。
背なかのハートマークは愛情の証のようにも見えますね。
そのエサキモンキツノカメムシの子育ては、今が真っ盛り。
ミズキの葉の裏などで卵や幼虫を守っています。
▲左のメスが抱いている幼虫は少なめ。右は子だくさんですね。
▲こちらは超子だくさん?
最後の写真は、幼虫が脱皮して大きくなっているので、
すごくたくさんいるように見えるのでしょう。
どうです? カメムシを少しは好きになりましたか?
ミズキの木を見つけたら見上げて、葉の裏を探してみてはいかがでしょうか。