水面をスイスイと泳ぐ昆虫といえばアメンボですね。
泉の森は水辺が多いので、たくさんのアメンボを見ることができます。
今回はそんなアメンボを見ていきましょう。
▲アメンボ(アメンボ科)
これは、おそらく泉の森に一番多くいる、アメンボです。
アメンボという種名のアメンボで、ナミアメンボということもあります。
体長は11~16mmで、黒っぽい体をしていますね。
上に乗っているのがオス、下がメスで、写真のメスは水面に落ちた羽アリを食べています。
アメンボはセミやカメムシに近い昆虫で、突き刺すタイプの口を持ち、
獲物の体液を吸って生きています。
泉の森では、しらかしの池でも遊びの小川でも、どこにでもいる印象です。
▲コセアカアメンボまたはヤスマツアメンボ(アメンボ科)
こちらは体が赤っぽいアメンボです。
演劇部などの発声練習で「アメンボ赤いなあいうえお」というのがあり、
「アメンボは赤くないよ!」なんて突っ込みを入れる人がいますが、
赤いアメンボもいるのですよ。
これはコセアカアメンボかヤスマツアメンボだと思うのですが、
捕まえて大きさを測ったり、腹端を見なければ区別できないらしいです。
いつか確かめてみたいと思います。
このアメンボはあまり多くないのですが、水車小屋付近の遊びの小川のよどみにいます。
▲シマアメンボ(アメンボ科)
4/20にも紹介した、成虫でも翅がなく、ずんぐりしたシマアメンボ。
体長は5~7mmほどで、黄色っぽい体に黒いしま模様があります。
とてもすばしこいのですが、このように餌を食べている時は動きが鈍く撮りやすいのです。
遊びの小川に多いアメンボです。
▲ヒメイトアメンボ(イトアメンボ科)
このアメンボを見たことある方はいるでしょうか?
体長は7.5~9mmと、シマアメンボよりは大きいのですが、
とにかく体が細いので見つかりません。
他のアメンボのようにスイスイ滑るようには泳がず、
ヨタヨタと歩くように進みます。
池の岸近くでよく見るアメンボで、まむし池の調査の時にたまたま見つけました。
※一般の方は、まむし池に立ち入ることができません。
泉の森には、この他に足を広げた大きさが手のひらほどにもなる
オオアメンボ(体長は19~27mm)も時どきいますが、まだ撮影できていません。
私が今までに泉の森で見たアメンボは以上の5種類ですが、
きっと他にもいると思いますので観察を続けていきたいと思います。