泉の森には水辺が多いので、トンボの姿をよく見かけますね。
今回は最近撮影したトンボをご紹介しましょう。
まずはヤンマの仲間
▲ギンヤンマ(ヤンマ科)♂
しらかしの池や、そこから緑のかけ橋あたりまでの湿生植物園で見られる大型のトンボです。
同じところを行ったり来たりしているのは、メスを探しているオス。
そんな姿を見ることが多いのではないでしょうか?
ギンヤンマは胸部が緑色で、腹部は褐色です。
▲クロスジギンヤンマ(ヤンマ科)♂
こちらは主に湿生植物園で見られます。しらかしの池で見ることはほとんどありません。
クロスジギンヤンマは緑色の胸部に、名前のとおり黒い筋が入っているのですが、
飛んでいる時に肉眼でこれを確認するのは難しいでしょう。
しかし腹部の黒と水色のまだら模様(オスのみ)は目立ちますので、
ギンヤンマと区別できるはずです。
泉の森でこれら2種のトンボを見られる場所が違うのは、
彼らが好む水域がそれぞれ違うからなのです。
ギンヤンマは広々とした池や緩やかな流れの河川を好み、
クロスジギンヤンマはちょっと薄暗いような小さな池を好むのです。
ギンヤンマとクロスジギンヤンマの間には種間雑種(通称スジボソギンヤンマ)が
生まれることが知られており、泉の森は両種がすぐ近くで暮らしているので
よく探せば雑種も見られるかもしれません。
続いてはサナエトンボの仲間
▲ヤマサナエ(サナエトンボ科)
シオカラトンボより少し大きいくらいの黄色いトンボです。
ヤマサナエという名前ですが、平地でも珍しくはなく、
幼虫(ヤゴ)は緩やかな流れのどろの中に潜っています。
▲コオニヤンマ(サナエトンボ科)
ギンヤンマよりも大きな黄色と黒のトンボです。
名前は小さなオニヤンマという意味ですがサナエトンボの仲間です。
頭部が小さく、両複眼の間に角のような小さな突起があるのが特徴。
コオニヤンマは時どき見かけるのですがカメラを持っていない時ばかり。
この時もカメラを取りに行っている間にいなくなりそうだったので、素手で捕まえました。
だからこんな写真なんです(ゴメンナサイ)。
続きは、また日を改めて。