3/29にも紹介したビロウドツリアブは、春(3月~5月)にだけ現れるアブの仲間です。
ハエやアブの仲間は「汚い」「刺される」など嫌われがちですが、
その中にあって毛むくじゃらのビロウドツリアブは人気者だと思います。
花の蜜を吸うので、もちろん人を刺したりはしませんよ。
そんなビロウドツリアブはよくホバリングをするので、
ちょっと頑張れば飛んでいる姿を撮影することが出来るんです。
▲ホバリングするビロウドツリアブ(ツリアブ科)
先日は交尾しているところも見つけました。
▲ビロウドツリアブの交尾
左がオスで右がメスです。
オスは左右の複眼が接していますが、メスは離れています。
この後、オスはすぐに飛び去りましたが、メスはしばらくここにとどまっていました。
さて、ビロウドツリアブはハナバチ類に寄生するんだそうです。
ビロウドツリアブの幼虫はハナバチ類の幼虫や蛹(さなぎ)を食べるんですって。
そのため、地面に開いているハナバチ類の巣穴めがけて
卵を産み飛ばすらしいのですが、ちょうどそれらしいシーンを撮影できました。
▲ビロウドツリアブの産卵?
ホバリングしながら、時どき地面に向けて一瞬だけお尻をピュッと下げます。
おそらく産卵しているのだろうとは思いますが、飛んで行く卵は見えないし、
そこにハナバチの巣があるのかどうかもよく分かりません……。
ビロウドツリアブはよく花を訪れますが、注意して見ると、こんなこともしているんですね。
おもしろいと思いませんか?