泉の森の水辺には灰色の大きな鳥がいます。アオサギです。
アオサギは体長(くちばしの先から尾羽の先までの長さ)90cm前後で、
足が長いので立った姿は(姿勢にもよりますが)1mを超えます。
翼を広げると1m50cm以上にもなる、泉の森で最も大きな野鳥です。
▲アオサギ(コウノトリ目サギ科)
アオサギは魚やカエル、ザリガニ、時にはネズミなども食べます。
体が水に濡れない深さの水の中にじっと立ち、
近くを通った魚などをくちばしで挟んで捕らえるのですが、
魚が大きな場合はくちばしで突き刺します。
獲った魚は丸飲みです。
時には30cm以上の魚を捕まえるのですが、
大きすぎて飲み込めず、あきらめて捨ててしまうこともあるんですよ。
というのが一般的なアオサギの狩りなのですが、
泉の森のアオサギは通常の狩りのほかに、
他ではあまり見ない、変わった狩りの仕方もします。
遠くから魚を見つけ、そこまで飛んでいって
空中から水の中に飛び込んで魚を捕まえるのです。
▲魚を見つけ空中から水に飛び込むアオサギ
ホバリング(停空飛翔)こそしませんが、ちょっとカワセミのようですね。
どうしてこんな狩りをするようになったのでしょう?
しらかしの池の南側には釣り堀がありますが、
アオサギはそこの魚も失敬しているようです。
水深のある釣り堀で魚を捕るために編み出した技なのでしょうか?
百発百中ではありませんが、かなりの高確率で狩りに成功しているようです。
▲オイカワを捕らえたアオサギ
置き物のように動かないことが多いアオサギですが、
時にはこのようにアグレッシブな姿も見せてくれます。
いつ狩りをするかはアオサギ次第なので見られたらラッキーですね。
そんなアオサギを近くで見たい方は自然観察センター・しらかしのいえにおいでください。
剥製が展示してありますので、その大きさを実感することができますよ。