梅雨らしい天気が続きますね。大和市は午前中本降りの雨でしたが、昼過ぎに止みました。
西日が差した頃、少し外へ出てみると、水辺でハンゲショウが独特の芳香を漂わせていました。
そうそう今日はハンゲショウの日(?)…「半夏生」でしたね。
ハンゲショウの中から何か音が聞こえます。耳を済ませてみてください。
「♪シシシシシシシシシ・・・ ♪シシシシシシシシシ・・・」
あちこちから囁くような音がします。音の発生源は、キリギリスの仲間のヒメギスです。
ヒメギスが翅を震わせて、音を発しています。あっちにも、こっちにも。どうやら集団でお見合いの最中のようです。
湿生植物園の中ではサンカクイが花の時期を迎えていました。
ダイコンソウの黄色い花も草むらを彩っています。
ヤブカンゾウは少し見頃を過ぎましたが、雨上がりの水面に橙色の花が写って綺麗でした。
水辺にロープが落ちていました。あれ?誰かの忘れ物かな??・・・とよく見てみると、とぐろを巻いたアオダイショウでした。
連日雨続き。貴重な晴れ間を無駄にしないよう、日光浴をしていたようです。石の色と見事に調和した保護色ですね。
ヘビは苦手な方が多いのは事実ですがヘビも住めない環境では、他の生き物も安心して暮らせません。
肉食の生物であるヘビが生きられるということは、それだけこの場所の生物多様性が豊かな証拠です。
なぜかヘビを見つけると殺してしまう人がいますが、アオダイショウは大人しく無毒のヘビです。
泉の森の命のつながりを断ち切らないためにも、無駄な殺生は絶対にしないでください。
※泉の森は、動植物の採集は禁止されています
明日からまた雨続きのようですね。つかの間の晴れ間に色々な命に出会えてよかったです。