今、草むらでは色とりどりの野草が花盛り。でも良く見てみると・・・これも!これも!!外来種。
人が足を踏み入れやすい草むらは、外来の植物たちにとって居心地がいいのか、ものすごい勢いで群生しています。
まず目に付くのは、白くて小さな花をびっしり付けた可愛らしい植物。とても可憐です。
~ノヂシャ~ <野萵苣> スイカズラ科
ヨーロッパ原産の外来種。日当たりのいい場所に生えます。現地ではサラダ用に栽培され人気があるそうです。
泉の森でもしらかしの池周辺で分布を拡大しています。
昨年頑張って抜いたのですが、今年は新たな群生地も発見してしまい、ショックでした。。また抜かないと、、
そしてもう一つ、淡い紫色の花がとても目立つ植物。
こちらは清楚な印象で、道行く人にも「あの綺麗なお花の名前を教えて」と聞かれます。
~セリバヒエンソウ~ <芹葉飛燕草> キンポウゲ科
切れ込みのあるセリに似た葉で、花の姿を飛んだツバメに見立てました。中国原産の外来種です。
この植物はとても強く、わずか2~3cmの丈であっても、花を咲かせ種を付けます。
私は駆除に取り組んで4年目ですが、こぼれ種から秋に咲いている花を見て閉口しました。凄い生命力です。
目立つ花は美味しそうに見えるのか、虫たちも吸蜜に訪れていました。
泉の森には在来のカントウタンポポもありますが、やはり人が多く行き交う場所は、外来種のセイヨウタンポポが中心です。
ほんの少し立ち止まって見ているだけで、ハナバチやハナアブがひっきりなしに訪れていました。
~セイヨウタンポポ~
春限定の可愛い花蜂、「ニッポンヒゲナガハナバチ」と、「シマアシブトハナアブ」が来ました。
しらかしの池では、要注意外来生物のミシシッピアカミミガメがのんきに日向ぼっこ中。
ミシシッピアカミミガメは、世間で言うところの「ミドリガメ」です。
ペットが大きくなって人間に捨てられたものですが、ここでは繁殖もしています。
色々な生きものを食べてしまうので、居てはいけない元ペットの外来種ですね。
ただ自然をぼーっと見ていると、綺麗だな~と思える景色も、少し詳しく見てみると、「外来種」というものがはびこり、在来の動植物の居場所を奪っているケースがあります。
とても難しい問題ですが、近年急速に増えているものに関しては、駆除作業をするなど分布拡大に歯止めをかけていければと思います。
<参考記事>
●2014年4月11日(金)「外来種の抜き取り作業」